メリークリスマスです。
スズキ・ハスラー(MR41S型)を新車購入してそろそろ3年が経とうとしています。納車直後にルーフバーを装備し、その上にルーフキャリアを載せて走っていました。今回、ルーフキャリアを廃止してルーフボックスを取り付けたいと思います。
前置き
これまで取り付けていたのは inno のルーフキャリアです。1万円未満で購入でき、3年間付けっぱなしでも全く問題ありません。品質は最高です。デザイン性はそれほど良くないですが、値段を考えると全然アリ。取り付けも簡単でオススメです。
上の写真では前後のバーが少し上になっていて、走行時の荷ずれを防止するようになっています。この2つのバーはマイナスボルトで固定されているので、コインなどで簡単に外すことができます。他のバーと同じ高さへ設定することができるので、ハシゴなどの長物を積む時にすべてのバーに接触させることができます。僕は固定ボルトを蝶ネジに変更し、工具なしで着脱できるようにしていました。
さて、ルーフキャリアがあると車内に入りきれないキャンプ道具や大型の家具、木材などの長物の運搬はもとより、定員の4人で旅行に出かける際などに力を発揮していました。
一人暮らしの時はバイク移動がメインのライフスタイルだったので、クルマに求めていたのは多人数(4人以上)でたくさんの荷物を積んで走ること。ただし自宅駐車場が路地の奥にあるので軽自動車。そういうわけでルーフ上の荷物積載は購入前から必須条件だったんです。
夫婦で車中泊する時も、寝る時に不必要な道具をボックスに入れてルーフ上に置いておくことにより車内スペースが広く使えます。
ここまでは思っていた通りなので、ほぼほぼ満足しています。
ルーフキャリアは不要?
しかし、約3年間使ってみたところ、我が家の運用スタイルでは「やっぱりルーフボックスがいいな〜」という結論になりました。理由としては、次の項目が挙げられます。
車内に入らない長物・大物の運搬はほとんどない
2人掛けのソファーを処分した時や台風対策用のコンパネ板(1畳程度の大きさを数枚)を運搬する時にはルーフキャリアに乗せました。1800mm の 2×4 材を10本程度買ってくるのであれば、助手席を倒せば車内に積めて2人乗ることができます。家具にしても建材にしても、人間が扱うスケールのものですので2mを超えるようなモノってあんまりないんですよね。
大物や長物はルーフに上げて固定するのも手間ですし、運転にも気を遣う必要があったので、車内に入るようであれば極力入れてました。
また、よく考えてみると大物にしても長物にしても、ルーフバーがあればキャリアがなくても積載することができます。キャリアによって荷締めロープで固定できる箇所が増えるメリットはありますが、そのキャリアはバーと4点で固定されているので加重がかかる場所は変わりません。
それでは、大物でも長物でもないモノを積む場合はどうでしょう。
小物も載せづらい
この場合もちょっと厄介なんです。
というのも、あらゆる荷物はルーフキャリアにそのまま乗っけて走ることはできないので荷締めロープでの固定が必要になります。さらに一定以上の大きさがないと、キャリアの隙間から落ちてしまいます。
結果的に「ちょうど良いサイズで裸のまま載せることができるモノ」っていうのはあまり存在せず、収穫コンテナやホムセン箱、ルーフバッグといった収納箱or袋に入れ、固定して走る運用となります。
ルーフバッグについて
ルーフボックスは安くても数万円以上…うーん、手を出すには勇気が足りない。小物をなんとか積むためルーフバッグを購入して運用していました。これは防水仕様でそれなりに厚い生地で作られています。買った商品は9,000円弱でした。最近は Amazon ベーシックで5,000円台から売られてますねー。
ボックスではなくて袋なので、上の写真のように形状を維持するには荷物を満載にしておく必要があります。つまり、風呂桶2杯分の荷物を満載しておかない限りぺちゃんこです。まず見た目があんまり良くないw
また、防水仕様とは言え劣化が怖くて載せっぱなしにしておくこともできませんでした。シワに雨水が貯まりそうだし、紫外線を当てっぱなしっていうのもなぁ。洗うのも大変そう。
※土砂降りの雨の中を何時間か走行しましたが水漏れはありませんでした。表記に偽りはなさそうです。
なので遠出のたびに「載せて縛って片付けて」を繰り返し運用になってました。室内での保管もかさばるし、載せ降ろしも地味に重くて大変。
取り付けも「金具でガッチリ数点止め」ではなく、バックル付きのベルドで縛らなければいけません。ベルトで締めつけて固定しているということは、荷物の量によって調整する必要があります。空間が保てないので、荷物の出し入れも大変。奥の荷物は回り込んで取り出す必要があります。あまって垂れたベルトが走行中に車体をペチペチと叩くのでベルトを巻き付ける工夫も必要でした。
しかも極めつけは、ルーフバッグってそもそもルーフキャリア上に載せなくても良いんですよね。要はベルトで縛って固定ができればいいので、養生したルーフに直に置いても大丈夫なようです。ルーフキャリアの意味ないじゃん\(^o^)/
風切り音は?
高速道路で走行時に風切り音がする、というのはルーフキャリアあるあるです。キャリアではなくバーだけでも音が鳴るとかなんとか。
実際に走ってみると鳴っているのがわかりますが、そもそも軽自動車は遮音性が悪く高速走行時の他の音もガンガン耳に入ってきますので、特別気にはなりませんでした。
バーの断面をラウンド状に変えたり、後付けのカウル(空気を逃がす板)が売ってあったり、いろいろと対策はできるようです。
解決したいこと
- 積みっぱなしにして、必要な時にいつでも使える積載空間にしたい。
- 荷締めや固定に手間をかけず、確実に装備、安全に走りたい。
- 雨に濡れても陽に当たり続けても平気。
ホムセン箱を加工して載せてみようと、箱と取り付け金具まで準備してました。…が、長期的な運用も見据えて、欲しかったルーフボックスを注文することにしました。
クリスマスだしボーナスも入ったし…
・
・
・
ルーフボックス
そんなこんなで注文しちゃったのは、inno の BRW240WH です。
220リットル入るモデルで、ルーフバッグの半分の容積になるものの常時搭載しておけるのはめちゃくちゃ強い。購入時は44,000円でした。この記事を書いている時点(2022-03-22)で47,300円なのでちょっと上がってますね。
ルーフボックスの取り付け
サイズがサイズなだけに西濃運輸の営業所止めになるかな、と思っていたら、佐川が1人で運んできてくれました。
雪と小雨の降るクリスマスイヴの夕方、嫁ちゃんと二人で開封です。本体を箱から取り出すというより、周囲の段ボールをカッターで剥いでいく作業になりました。取り外したルーフキャアリアとルーフバッグはカー用品店で処分しました。
コンパクトモデルで軽自動車にも最適な大きさらしいんだけど、初めて近くで見てみると想像以上にデカいですね(笑)
これだけの容積が確保できるという事ですので、ワクワクが止まりません。小さい子供だったら入ってしまいそうなサイズ感です。
取り付けは10分かからずに終わりました。バーの上に載せる時に嫁ちゃんに手伝ってもらっただけで、あとは一人でも簡単に作業ができました。コの字の取付金具をバーに通し、ボックスの内側から締めるだけです。
※なお、この取り付けから3ヶ月後に初の車検(ディーラー車検)を受けました。ルーフボックスを積んだ状態でも問題なく通りました。
ルーフボックスを取り付けた外見
取り付けから数ヶ月後の撮影ですが、装備した外見を紹介しておきます。
このルーフボックスは助手席側から開く片開きモデルですので、必然的に車体の左側上部に取り付けることになりました。取り付けた直後は見た目が変わった違和感が多かったけど、数ヶ月経つと目が馴染んできました。
ちょっとダサくなっちゃうけど、安全のためにルーフボックスの前面に白色の反射ステッカーを貼っています。
後ろから見るとこんな感じ。運転席の頭上は空いているので、ルーフボックスを載せたままちょっとした長物を積むこともできそうです。ルーフボックスの後方には、赤色の反射ステッカーを貼っています。
ルーフキャリア搭載時よりも車高が高くなってしまうので、高さ制限がある立体駐車場などに進入する際に注意するようになりました。今のところ、生活圏で入れなさそうなところは1箇所だけでそれほど実害はありません。
横から見たらこうなります。コンパクトなモデルなので、軽自動車のハスラーに載せてもそれほど違和感がないです。主張しすぎず小さすぎず…良い塩梅です。うちのハスラーは(予算をケチって)ルーフをホワイトにしませんでした。側面のホワイトラインに対応するように、ルーフにホワイトが増えて配色バランスが良くなった気がします。(この辺は好みでしょうが)
走行について
流線型のボックスなので風切り音は激減しました。車高が高くなり重心が上がるため、山道のワインディング時に若干ロール気味になりました。特にボックス内に重いものを入れているとひっぱられる感じがしますね。
また、高速道路での横風の影響がちょっと増えた気がします。いずれもスピードを抑えて走れば良いだけですので、実害はない範囲と言えます。
中身について
ルーフキャリア搭載時から、車内に折り畳みのミニ踏み台を入れているので、ボックスの中身にはそれに乗ってアクセスしています。助手席側のドアを開けて車内に足をかけて手を伸ばすこともできます。
この時、間違ってもルーフボックス本体をつかんで体重をかけないようにすべきです。本体はプラスチック製であんまり強度がありません。体重をかけると割れてしまいそうです。
専用キーを差して回し、ロックボタンを押しながら白い蓋の中心付近を押し上げきると手を離してもオープン状態が維持されます。ルーフバッグに比べると劇的に出し入れしやすいし、どこに何が入ってるか分かりやすいです。
開けたらこんな具合です。
一般的な車載品、身の回りの道具、アウトドア用品など、ガンガン積み込めてしまいます。常に積んでおく車載品プラス二人分のキャンプで使う道具ならしっかりと納めてしまう容量でした。いろいろ積めちゃうのが楽しくて、つい無駄に積んでしまいます(笑)
普段は僕と嫁ちゃん2人で乗る機会が多いハスラーですが、後部座席に急に友達や両親を乗せて動くこともあるので、常時積んでおくものをルーフボックスに入れておけば車内は広々です。
本当は半分くらいスペースを空けて運用する方がいいんでしょうね。半分は常時車載物用、半分は用途に応じた車載物用…などなど。
まー、いくら防災に役立つとは言えテントを常時積んでおく必要もないので「いつでの車中泊可能(+防災)」というコンセプトで整理してみようと思います。
気になる点
キーについては、近くのホームセンターで合鍵を作ろうとしたら数カ所で「ベースとなるカギがない」と言われて作ることができませんでした。メーカーに頼むと作ってもらえるようです。
新品状態だとキーは2つ付いてきます。失くしてしまった後では困るのでマスターキーの他に2つは欲しいところです。
また、蓋は2点でロックされているようですが、押し上げ時に手をかける部分がないのでちょっとしたコツが必要です。といっても2〜3回開け閉めすれば慣れるレベルですけどね。
結論
早くルーフボックスを買っておくべきでした。大満足です!
[…] スズキ・ハスラー(MR41S)にルーフボックスを乗せて以来、数時間単位で連続して高速道路を走るのは初めてだったので、巡航速度に始終気をつけていました。 […]
[…] ハスラーを納車後すぐにルーフキャリアを装備しました。しばらくはキャリアの上にルーフバッグをくくりつける運用をしていたのですが、現在はルーフボックスが乗っている状態です。 […]
[…] ハスラーのルーフボックスに車載している防災備蓄食料は、大人二人がギリギリ1〜1.5日ほど行動できる分を常備しています。 […]