私個人がオープンソースで開発をしている三次元ベースの簡易 CAD システム「siren」のロゴを作成してみました。
今、自分が勤めている会社は海に関する仕事がメインで、マシンのホスト名やシステムの開発コード名に、海に関する用語をつけるのが慣例となっています。この簡易三次元 CAD は、会社の業務としてではなく、あくまでも個人的に開発しているものなんですが、その慣例に倣うかたちで「siren(セイレーン)」と名付けました。セイレーンは、ギリシャ神話に登場する海の怪物のひとつで、岩礁から美しい歌声で歌い、その声で船員たちを惑わし、航海中の船を遭難させたり難破させたりする怪物です。上半身は女性、下半身は鳥という奇妙な形をしているそうで、時代が下るにつれ、人魚の姿をしているとされたようです。そして、大きな音を出すサイレンはこのセイレーンが語源らしいです。
ロゴについて
セイレーンとサイレンを組み合わせて描いてみました。途中から気付いたんですが、鮮かな色の影絵調+黒い文字にアンダーラインってものすごくFFのロゴっぽいですね。もうちょっと動的な水飛沫みたいなのを追加しようかとも思ったのですが、さらに天野喜孝風になるとアレなのでやめておきました。ちなみに、セイレーンのロゴについて調べているとスターバックスのマークもセイレーンがモデルらしいです。
当初はセイレーンだけだったんですが、siren の開発を手伝ってくれている弟に見せたところ「サイレンにしようぜ」といっていたので、試しにサイレンを立ててみたら、「セイレーンがサイレンをつかっている」という図らずしも良い具合なミスマッチ感が生まれました。
フォントなどのライセンスまわりがクリアになったら、そのうちクリエイティブコモンにしようと思っています。まだソースデータは公開していません。
読みについて
公式では siren を「セイレーン」と呼び、カタカナ表記もそうするように統一しています。ただし、読み(発音)については自由してもらって構いません、というのが公式のスタンスです。開発サイドではもっぱら「サイレン」と呼んでいます。日常的にセイレーンと呼ぶのは、自分で名付けておきながら、なんだか恥かしい感じがするのと、呼びやすさの意味からです。また、「シレン」と呼ぶ人もいました。通じさえすればいいので、どれも間違いではありません。 今のところユーザーはかなり少ないと思うし、あまり気にする人はいないかなー。