今使っているラップトップは、SONY VAIO Z の BTO で SSD ストレージなのですが、予算をケチって 128 GB にしています。というのも、ストレージはどんどん安くなっていくので「必要になったら後から足せばいいか」と考えていたからです。
SD カードも SDHC カード、SDXC カードと進化しつつもどんどん安くなっていて、64 GB の SDXC カードが3200円〜3800円程度で買えるようになってきました。
そろそろ容量を確保しておきたくなったので、Amazon で 64 GB SDXC カードを購入。 Linux で SDXC カードを使う際の注意事項が、調べてみてもあまり情報がなかったので購入時は少し不安でした。
参考までにいくつかの側面からポイントを書いておきます。(もちろん保証はできませんのであしからず…)
物理的な問題
SDHC カードを想定していたハードウェアで使えるか?ということです。/dev/mmc* (本体に搭載されたSDカードリーダー)や /dev/sd* (USB SDカードリーダー)として認識し、今のところちゃんと使えているようです。
パーティションテーブル的な問題
問題なく、普通のストレージと同じようにパーティションが切れます。GParted でも確認済み。
ファイルシステム的な問題
インターネット上の SDXC カードに関する記事は exFAT とペアで掲載されていますが、ファイルシステムを exFAT しか許していないわけではなく、何でもいいようです。普通に mkfs
コマンドでファイルシステムを作れます。うちでは ext4 を使っています。もちろん、SDXC カード対応と謳ったデジカメなどの類は exFAT しか読み書きできないはずです。なお、うちの Linux Mint では、購入直後にフォーマットされていたであろう exFAT な SDXC カードをマウントできませんでした。
暗号化的な問題
cryptsetup や LUKS で魔法をかけることもできました。
# cryptsetup luksFormat /dev/mmcblk0p1
WARNING!
========
This will overwrite data on /dev/mmcblk0p1 irrevocably.
Are you sure? (Type uppercase yes): YES
Enter passphrase:
Verify passphrase:
# cryptsetup luksOpen /dev/mmcblk0p1 sdxc
Enter passphrase for /dev/mmcblk0p1:
# ls /dev/mapper/
control sdxc
# mkfs.ext4 /dev/mapper/sdxc
# 略
# cryptsetup luksClose sdxc
SDXC カードを用いて Windows コンピュータやデジタル家電とデータをやりとりするには、Linux 側での exFAT サポートが必要になってくると思います。(「linux exfat」で検索するとたくさん情報が出てくるので可能なはずです。)しかし、単に Linux だけで完結する小さな拡張ストレージという用途では、普通に使えるようです。