僕は手首が太く腕毛も人並みに生えていることから、小さめの腕時計が似合いません。カヤックや釣りに行く時はタイドグラフ表示のある G-LIDE を、それ以外の時はかなりゴツめの PROTREK (プロトレック) の PRW-3510Y を愛用しています。
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PRW-3510Y のベルトは、シリコンゴムという樹脂を使ったラバーバンドタイプです。表面をサラサラ加工してあるので手触りが良く、腕にフィットして、水を吸わないので汗の吸収も気になりません。
しっかりとしたベルトなので普通に使う分には申し分ない性能なんですが、腕時計をしたまま温泉に入るという暴挙をくり返していると、あっと言う間に劣化してしまいました。
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3年使い続けた状態がこれです。表面のサラサラ加工が見るも無惨に剥れ落ちています。幸い、ベトベトしたり不快感があるほどの手触りになっている訳ではありませんが、綺麗に洗っても見た目がコレだと不衛生な印象になっちゃいますね。
G-LIDE を購入するまでは、気圧や日没時刻を確認するために海でも利用していましたが、温泉成分によるダメージの方が大きそうです。
ちなみに温泉でないただの風呂であっても、急激に変化する温度差であったり、ソープに含まれる界面活性剤は、防水シールを早く劣化させるので、一緒に入るのは控えた方が良いのです。
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加えて、いつも尾錠が固定される穴に亀裂が入ってきました。バイクの運転中や防波堤でキャスティングをしている時に切れたら、もう戻ってきません。
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腕時計としてのデザインには、ベルトも含まれています。PROTREK のロゴが入った遊革もカッコいい。これを交換してしまうのは忍びないけれど、背に腹は代えられません。一度失くして痛い目にあっている時計ですので、完全に破断する前にベルトを交換したいと思います。
プロトレックのベルト交換
さて、まずは交換用ベルトを購入するためにベルト幅を調べなければなりません。そのためには、一旦ベルトを外してみます。
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PRW-3510Y の場合は、上の写真のようにマイナスネジの軸で止められています。ベルト本体と黒いパーツを軸で共締めしてある状態です。マイナスネジは左右にあるので、2つの精密ドライバーで抑えつけながら外してあげます。
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写真を撮る際にちょっとズレてしましましたが、左右に出ているネジ頭を左右から挟むようにして回す…これがなかなか難しいです。軸に一直線になるようにしつつ、捻るように力を入れなければならないですし、マイナスネジなのですぐに中心がズレてしまいます。
マイナスネジの切れ込みがかなり細いので、幅が細めのドライバーしか入りません。今考えると、片方はカッターナイフの刃などを差し入れて固定した方が回し易かったかもしれませんね。
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分解できました。本体の下にあるのが、ベルトに共締めされていた黒いパーツと軸です。同じ形のパーツがベルト上下各1個ずつあります。この黒パーツを使うとベルト幅が制限されてしまいそうですし、今回は安上りな NATO ベルトに交換したいと思っているので、このパーツがあると構造的に干渉してしまいそうです。外して使おうと思います。
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黒パーツを抜いた状態だと、22mm幅でした。この情報をもとに、安い NATO ベルトを Amazon で注文しました。
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オレンジ色のベルトにしてみたいと思います。元々がオリーブドラブ色だったので、気分転換で明るい色にしてみました。船舶用品のようなギア感が出ればいいなーと思ってましたが…
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取り付けてみるといまいちしっくり来ません。見なれてないせいもあるんでしょうけれど、ゴツゴツ感の本体とサッパリしたオレンジベルトがどうもミスマッチのようです。やっぱり「取って付けた」感がありますねー。
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裏側はこんな感じです。腕を全周ベルトで覆ってくれるので付け心地はそれほど悪くありません。
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手に付けた時はこんな感じです。手に付けたらそれほどミスマッチ感は感じられません。フォーマルユースはしない時計ですので、ちょっとしたアクセントカラーになって良いのかもしれません。
無難にカーキやオリーブドラブ系の色でしたら元のイメージを損ねることなく、納まりも良かったと思います。まぁ、1,000円もしない安いベルトですので、気が向いたらまた交換してもいいかも。
チプカシのベルト交換
おまけで、完全にラバーバンドが劣化して破断していたチプカシ F-91W と F-201WA のベルトも交換してあげました。一般的な形のバネ付きの軸でベルトを固定するタイプです。
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こちらの18mmのバンドを購入しました。この値段で2つセットです。
改めて見てみると、チプカシは本体価格が上がっていますね。ブームの影響か円安の影響か…。とても軽くて頑丈なので、自宅で付ける腕時計として活躍しています。