カブのリアタイヤ・スプロケ交換 その1

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遅れてきた梅雨の長雨はなかなか途切れることがありません。長崎の県北にある佐世保では、被害が出るほどの豪雨は降っていませんが、やはり雨の中のバイク通勤というのは危険がつきもの。

大きな風防を取り付けて雨天対策をし、テールライトを LED 化して整備不良も回避したカブを乗っていると、次に気になってくるのは足まわりです。

天気予報を見ると、久々の晴れの日が2日ほど来るらしいので気になっているところを片付けていきたいと思います。

今回の対策したいこと

覚え書きついでに列挙しておきます。

リアタイヤのグリップ力が小さい

僕のカブは、前後ともに純正サイズの 2.25 インチ幅、17 インチ径のタイヤを履いています。ほぼ2年前の2017年の7月下旬に納車されてきた時からずっと履いているもので、当時は新品タイヤでした。

ちなみに納車からの2年間で5,000kmくらい走行しています。途中から VRX と2台運用になったので、思ったより伸びてないですねー。

リア側のタイヤの溝はまだあるものの、グリップ力が落ちてきた気がしていました。幅140mmのリアタイヤを履いてる VRX と交互に乗ってるせいかもしれないですが、カーブ時のリーンがとっても怖い…。特に雨の日はそのままズルッとコケてしまうんじゃないかと神経を使います。ちなみに、VRX が履いてる140mmは5.51インチなので、カブのほぼ倍の幅のようです。

グリップ力を上げるには、溝がしっかりある鮮度が高いゴムのタイヤに交換して、幅を太くすれば良いです。スーパーカブのノーマルリムに難なく入るのは2.5インチ幅までらしいので、2.5インチ幅タイヤに交換することにしました。

リアタイヤチューブがパンク歴あり

2018年11月、カブツーリングに出掛けた時に出先でパンク修理したリアタイヤのチューブをそのまま使っていました。現状でも特に問題は出てませんが、良い機会なので交換したいと思います。

各ギアの守備範囲がしっくり来ない

49cc から 85cc にボアアップした際に、フロント13丁/リア40丁のスプロケット構成を、フロントだけ15丁に変更しました。

元々、法定速度 30km/h +αを意識したセル無しの3速カブなので、60km/h まで出せるカブになった今は、各ギアの守備レンジが全然しっくり来ません。

1速を使うのは発進から1〜2秒。
平地で3秒以上1速のままアクセルを空けているとトルクがありすぎて運転が怖い。

1速は重い僕が乗って坂道発進をしても十分すぎるほどのトルクがありますが、幅が狭すぎてすぐ2速にしないと他車の邪魔になりそうです。

1速のカバー範囲は50ccノーマルだと20km/hですが、ボアアップ後は振動と音がエグすぎて、レンジがさらに狭くなった印象です。10〜15km/hでシフトアップをしないと回転数が上がりすぎて、制御が難しい…。

2速は40km/h台前半でうなりを上げるので、トルクを下げてスピード側にシフトし、シフトチェンジのタイミングを +5km/hくらいにできないかな〜と考えていました。

F15/R40だと、ギア比は 2.66 です。フロントスプロケのみを交換して同じ85ccの C90 のギア比 2.60 に一番近い値にしました。

今回はリア側に手を入れるので、リアを37丁にし、ギア比を 2.46 にしたいと思います。この丁数の組み合わせはスーパーカブ100EXと同じです。スプロケ丁数の組み合わせについては下記にまとめています。

ほんとの事を言うと、セル付き4速マニュアルトランスミッション化までやっちゃいたいところなんですが、今の僕にはまだまだ夢物語です。 _(:3」∠)_

冬向けのサラサラオイル

前回交換したのが、ステップラバーを交換した2018年11月下旬です。走行距離はそんなに伸びてないはずですが、半年以上経ってるし、夏向けに少し粘度が高いオイルに交換しようと思います。(前回はスクーター用のホンダ E1 で、結構サラサラめのやつだったと思う)

シフトチェンジ音やエンジン音がちょっと固くなっているのは、このせいもありそう。

揃えたもの

タイヤ関連

スプロケ関連

スプロケの径が変わるし、前オーナー時代から使って劣化しているドライブチェーンも新品に交換しようと思います。計算では96〜97リンクですが、安いのは100リンクからしかなかったので、チェーンカッターで詰めます。

作業

ただいま午後10時すぎ。夜なのでインパクトを使わずに、手作業でバラしていきます。

リアタイヤの取り外し

ドライブチェーンカバーを外し、リアブレーキの棒とリンクボルトを外していきます。

リアブレーキの棒は、ストッパーを抑えてブレーキ調整用のナットを指で捻ると外れます。ナットを外したら、バネを失くさないようにリアブレーキペダルを押し込んで、ブレーキ本体から棒を抜きます。

リンクボルトは、リアブレーキの本体を車体と固定するためのもので、ここが固定されていないとブレーキがタイヤと連動して回転してしまいます。割ピンでナットが固定されているので、5-56 を吹いてニッパーで抜きました。

僕のカブは中古で購入した時から、社外品のモナカマフラーが付いています。このマフラーが付いているとそのままではシャフトが抜けません。しかし、これまた最初からシャフトが逆に入れて固定してあって、純正カブではマフラー側から抜くんですが、僕のカブはドライブチェーン側から抜くようになっていました。

リアタイヤの回転方向とシャフトを緩める方向が一致してるんで、マズい気がプンプンするけど、5,000km 走ってもびくともしなかったので大丈夫なんでしょう…。(良い個はマネしないでね!)

ということで、マフラー側に付けられたナットを外しました。シャフト軸を前後に調整する用のボルトを緩めておきます。

右側の3箇所の結合部を解除したら、反対側に回り込みます。くりかえしになりますが、僕のカブはこっちからリアシャフトを抜きます。

シャフト部は共締めになっているので、外側のシャフトボルトとその下のナットをそれぞれ緩めていきます。メガネレンチを使ってナットの方を緩めようとすると、あれ…22mmだと入らない。24mmだとゆるゆる!

ひょっとしてお前は23mmかーーーー!!!

メガネレンチセットにないサイズだったので焦りました。

弟が以前、リトルカブのタイヤを交換していたので、もしやと思いガレージをガサゴソしてみると、弟が買ったらしい 23mm のソケットが出てきた…!

ありがとう、弟の人よ! これで勝つる!

小さなソケットレンチだとさすがに外せなかったので、大きいトルクレンチに取り付けてナットを外しました。

タイヤをガクガク揺さぶりながらシャフトを抜きました。タイヤと右のスイングアームの間にあるスペーサーも失くさないように回収しておきます。

チェーンを外してタイヤをゆっさゆっさ。リアフェンダーが邪魔してなかなか取れません。カブのリアタイヤを外している動画を見ると、みなさん車体をジャッキアップしてますが、車体を上げておかないとタイヤが取れないんですねぇ…。

ガチャガチャしてたら、ハブダンパーが先に取れちゃいました。スプロケットからタイヤに動力を伝える緩衝材です。思った以上に劣化していないので、コレは交換する必要はなさそう。

実は少しだけジャッキアップして作業をしてたんですが、地面が水平じゃなくて車体のバランスが悪くなり倒れそうになったため、そんなに高くは上げていませんでした。

仕方ないのでリアをエイヤッと持ち上げ、タイヤを取り出しました。普段見慣れているカブの後部にタイヤがないと、やっぱり違和感がありますね〜。

ドリブンスプロケットとドラムブレーキの中身。良い機会なのでパーツクリーナーで汚れを落とします。

ドリブンスプロケットは(たぶん)純正の40丁のもの。前オーナーが水色にオールペンした時に付着したらしい塗料が付いちゃっています。

歯はちょっと薄くなっていますが、見た目の汚なさの割にちゃんと噛めそうです。

こちらが外したリアタイヤ。

今回購入した新品のタイヤと比較してみます。右が新品、左が古いのです。新しい方はチューブも空気も入ってないので、古い方が太く見えますね…(笑)

まあ、2.25 から 2.5 への変更なので、実際には 6.3mm くらいしか幅広にならないんですがね!

古い方はパターンが好きだったし、まだ溝もちょっとは残っているので予備としてとっておきたいと思います。新しいのを履いてグリップ力が少しでも増えたらいいなぁ。

ビートを落として、タイヤレバーをぐいぐい突っ込んで外しました。ジョグ用に買っておいた虫ネジ外しが役に立ちました。

チューブには、昨年11月に鷹島でパンクした時の修理跡がありました。食事したお店の方が、島のお祭りに行っていた休日の自転車屋さんを呼び出してくれて修理してくれた跡。あの時は本当に助かりました…!

リムバンドは切れはしないものの、結構劣化してました。抑えているガムテを剥がすと空気ノズル用の穴から簡単に切れてしまいます。

リムバンドって何で存在してるんでしょうね〜。

いえ…「スポークの突起からチューブを守る」っていう理由は分かってるんですが、設計段階でスポークの突起が尖らないようなリム形状にしておけば良いだけの気がします。スポークの張り替えよりもタイヤ交換の方が頻度が高いですからね。

「ガムテを貼っておけば十分」という意見も、まあ分かりますが、今回はちゃんと準備したのでそれを使おうと思います。

だらりだらりと作業をしていたので、今夜はここまでです。明日、明後日は晴れの予報なので、その間にタイヤとスプロケは何とかなるでしょう。

続きます。

佐世保のシステムエンジニアです。詳しいプロフィールやこのブログについてはこちらをご覧ください。

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