炊飯袋で湯煎炊飯する

以前、嫁ちゃんがダイソーかセリアで「ご飯が炊ける袋」なるものを買ってくれましたが、1年くらい使わずにほったらかしになっていました。この袋は、米を袋に入れてその袋を湯煎することにより、ご飯が炊けるというもの。最初はメリットがよくわかりませんでした。煮ずに普通に炊けばいいのに…と。

炊飯袋のメリットは次の点に尽きると思います。

  1. できるだけクッカーを汚したくない場合
  2. 70点の美味さでいいので、確実に白飯を食べたい場合

まずは1つめ。湯煎するわけですので、クッカー内の温度は100度以上には上がることがありません。そのため、中の飯が焦げつくことがありません。また、ねとっとした米の煮汁が出てきますが、米が直接クッカーに接するわけでもないので、簡単に洗い流すことができます。

次に2つめ。普通に炊いた方が美味しいご飯になるのは当たり前ですが、前述のとおり焦げないので微妙な火加減を気にする必要がありません。時間さえ守っていれば別の調理をしてもいいですし、70点くらいの美味しさの白飯が食べられます。とても楽チンです。生煮えや焦げたご飯はもったいないし、キャンプの時にやらかすとみんなのテンションが下がりますもんね…。

炊飯袋は、実はただの不織布の袋ですのでお茶っ葉や出汁用の袋でも代用することができます。炊飯袋として売られているのは、10枚入りで110円ですが、後者はサイズがさまざまあってコスパが高い傾向があります。

今回は最初なので、買ってもらっていた炊飯袋を使っていきたいと思います。

まずはクッカーで適当な量のお湯を沸かします。水量を厳密にしなくてもいいところも何気に助かるポイントです。投入したいお米の2〜3倍くらいあったら十分そうです。

炊飯袋に入れたお米です。こちらも厳密に計る必要はありません。普通の炊飯で水と米の量を間違えてパサパサorびちゃびちゃな飯を食うことを考えたら、これも有りがたいポイントです。

無洗米ではない普通の米ですが、湯煎炊飯の場合は洗わなくていいらしいです。確かに煮る時に洗われる気もしますが、表面の不純物がそのまま残りそうな気もしています。何より、普通の炊飯時に重要とされる浸水の時間がゼロ。大丈夫なんでしょうか。

お湯が沸騰したら、米袋を投入して煮ます。今回は15分ほど湯煎してみました。

米袋が膨れています。湯煎が終わったら、お湯から出して10分くらい蒸らします。蒸らしという目的のほか、お湯でびしょびしょだったご飯の水気を抜けさせる意味もありそうです。

蒸らし工程が終わったら、袋からご飯を取り出して完了です。袋の中にご飯がごびり付くので破いた方が早そうです。

完成したご飯です。見た目は悪くありません。焦げてもいないし、硬そうでもないし、びちゃびちゃにもなっていません。

試食してみると、「炊いたご飯」ではないことはすぐにわかります。「煮たご飯」というのが正しい表現です。表面のモチモチ感がなくサラサラしていて、そのまま茶漬なんかにしたら違和感がなさそう。

白飯のままだと、お世辞でも美味しいご飯とは言えません。しかし、不味くて食べられないほどでもありません。メリットを鑑みると本当に絶妙な仕上りです(笑)。

白飯のままや、ふりかけをかけて食べたり、おにぎりにしたり、…といったような、炊きたてのお米そのものを楽しむ食べ方には不向きですが、逆に言うとそれ以外の食べ方では許せるような気がします。

例えば、チャーハンやピラフにして炒め直す場合。この場合は表面のヌメリ具合はかえって邪魔ですのでパラパラとした良い仕上がりになりそう。また、カレーやカツ丼、親子丼などの丼ものといった、汁気が多いものをぶっかけて食べるには違和感がなさそうです。ドリアやたまごかけご飯もいいかも。

キャンプの際は「今回はバーベキューがメインだから、ご飯は控え目に準備したい」みたいなケースって多いと思います。時間も手間もかけずにそこそこのご飯。そう考えると、活用の選択肢は意外と多そうです。

湯煎炊飯といえば、アイラップ(耐熱ポリ袋)炊飯も有名ですが、あちらはどうなんでしょうか。不織布のようにお湯が出たり入ったりする仕組みではありません。同じ「煮る」でも、似ているようで似ていないのかもしれません。

ヽ(‘ω’)ノ

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