雨水タンクを設置しました

今の自宅(一軒家)は下水道に接続しておらず、敷地内にある浄化槽で下水を処理して放流しています。ずっと下水道に接続した場所でしか暮らしてこなかったので、未だに自宅浄化槽というシステムが新鮮に感じられます。

自宅浄化槽がある場合の水道料金

水道料金は、一般的には上水道使用料金と下水道使用料金の合計です。

下水道には使用量メーターが付いていませんので、上水道を使った量に応じて料金を支払うことになっています。自宅の浄化槽を使っている場合は、下水道を使いませんので、この料金が丸々無料ということになります。その分、浄化槽のメンテナンス費用がかかりますが、それでも年間1万円程度だったかと思います。

直近の水道料金の請求は2ヶ月分で3,000円でした。月あたり1,500円、上水道のみの料金です。

我が家は、リモートワーク中なのでトイレの回数は多く、浴槽にほぼ毎日お湯を張ったり、庭の植物に毎日のように散水したりしている生活です。ほかにも、釣具やアウトドア用品を洗ったり、それなりに水を使用する機会が多い生活のはずですが、結構安いですね。浄化槽メンテ費を月1,000円として考えた場合でも、月あたりの水道料金は2,500円ということになります。

現在(2024年5月)旧宅(2022年5月)平均
上水道1,500円2,500円2687.5円
下水道(1,000円)1,500円1612.5円
合計2,500円4,000円4,300円

上水道の使用量が劇的に減っているのは、最新の節水トイレ、エコキュートによる節水シャワー、あとは食洗機での皿洗いにシフトしたことが考えられます。

トイレが若干詰まりやすかったり、シャワーの水量が少なく冬に少し肌寒かったりして、新しい生活に慣れるまではやや不満に感じていましたが、こうやって請求金額に差が出てくると嬉しいですね。

雨水タンク

さて、兼ねてから自宅に雨水タンクを設置したいと考えていました。

前項のとおり「水道料金の節約」という目的ではそれほど重要ではなくなってしまいましたが、防災備蓄の雑用水として使えるメリットは大きそうです。

水道が断水した場合の我が家では、

  1. 災害用備蓄の長期保存水のペットボトル。約40リットル。
  2. エコキュートのタンクで保温していた温水。約100〜200リットル。
  3. トイレのタンクに貯めている水。約3リットル。
  4. 浴槽に貯めている水。約200リットル。

の4種類の水を利用することができます。

2番の「エコキュートのタンクの水」はメーカー曰く「飲用に適さない水」とのことです。ただし、この水は水道水です。雨水や川の水に比べるとはるかに安全ですので、1番のペットボトルが尽きたら飲用水として使うと思います。

3番はトイレで使うと無くなってしまいますし、再利用性が低い水です。4番は、入浴後に浴槽の水は抜いてしまうので、災害発生時に都合良く貯まっている可能性は高くありません。

そうなると、先が見えない状況でも気軽に使える雑用水の備蓄に不安が残ります。

旧宅では庭に池があったので、数百リットル規模で常に使える雑用水を確保できていました。現在の自宅には池がありません。必要な時に近くの川から汲んでくる方法もありますが、災害の発生状況によっては汚染されている可能性がありますし、数百リットル単位での運搬は骨が折れそうです。

敷地内に井戸を掘ることも検討しましたが、DIY でやるにはそれなりの投資が必要そうです。

そこで、雨水タンクがいいなと考えました。これなら手間もお金もかけずに始められそう。

雨水タンクを設置する

さて、市販の雨水タンクは数千円から数万円程度するものがほとんどです。あまりお金をかけたくないので、庭に転がっていたナフコのベランダボックス120Lに水を貯めることにしました。

雨樋に集水用の分岐継手を取り付けて、そこからホースを取り付けてホムセン箱に入れるといった具合です。Youtube などの動画を参考に Amazon で調べてみるとカクダイ(KAKUDAI)というメーカーの分岐継手を利用されている方が多いようです。

注文した分岐継手が届いたので、早速取りつけていきたいと思います。

左のパーツが雨樋に取り付ける継手(約4,000円)で、右のホースが近所のホームセンターで買ってきた延長ホース(約1,000円)です。合計5,000円くらいしました。単順な水道代として元を取るならどのくらいの期間がかかるんでしょうかね…。

築1年も経っていない自宅の雨樋をガリガリと切っていきます。

なんだか背徳的です。しっかりと抑えていても、糸鋸だと真っ直ぐに切るのが難しいです。丸型では雨樋を10〜12cm切り取る必要があるとのこと。雨樋を切るのは初めてだったのですが、塩ビ管よりもはるかに薄くて柔らかいので、カッターナイフを強めに押し付けて切ることもできました。

結局、変な角度で切れてしまいました。この継手は、断面が角型の雨樋と丸型の雨樋の両方に対応するため、交換可能なアタッチメントが付属されています。我が家は丸型なので、丸型アタッチメントを使用しました。

丸型でもちょっと特殊な形状をした雨樋だったので、雨樋側を削って加工する必要がありました。

パーツを取り付けては確認、取り外して削って微調整…をくりかえして、何とか綺麗に取り付けることができました。

水を取り出す口が左側に向くように取り付けしました。壁との干渉さえなければ、丸型はどの方向にでも取り付けることができそうです。

別で買ってきたホースを取り付けて完成です。

分岐継手の取り付け高さは、本来であれば雨水タンクの高さに合わせて取り付ける方がいいと思います。というのも、この分岐継手は雨水タンク側がいっぱいになったら、元の雨樋の経路で水が落ちていく仕組みになっているのです。

今回の構成では、そのままタンクに水が落ちていき、満タンになったら箱の縁から水が溢れていくだけになります。将来的に縦型のタンクを高い位置に設置したくなった場合、継手が低い位置だと対応できなくなってしまうため、あらかじめ高めの位置に継手を設置しました。

また、雨樋がある家のカド部分はフェンスがとても近く通行性が最悪です。あまり下に継手を取り付けると、今以上に通り抜けの邪魔になるという理由があったから、この高さになりました。

貯水タンクの容量は120リットルです。明日の夜に5ミリくらいの雨が予報されているので、ちゃんと貯まってくれるか楽しみですねー。

まずは取水と貯水ができていることを確認して、タンクに穴を空けてホースを通したり、ボウフラ対策をしたりしてみたいと思います。

カテゴリー: DIY

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