スーパーカブのサイドカバーを修理&塗装

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スーパーカブのオイル漏れの件がひと落ちつきしました。オイル漏れが一番の悩みの種だったので、それをクリアしないと手がつけれなかった部分に目が行くようになりました。今回は、スーパーカブの特徴的なサイドカバーの補修をしていきたいと思います。

サイドカバーの補修

僕のスーパーカブ(AA01)は、中古で購入した時からシルバーメッキタイプのサイドカバーが装着されています。きっと先代(前オーナー)が取り付けていたもので、調べてみるとホンダの純正のようですね。お値段は8,000円ほどするらしく、入手困難のようです。SP武川の下部に溝が入ったメッキカバーは、13,590円(執筆時点)のようです。

ノーマルの状態以上にメッキパーツが多い仕様のカブですので、シート下でひときわ輝く鏡面のようなメッキだと美しいです。

ただ、近付いてみると擦れや小傷、錆の跡、変色などが目立ってきました。極めつけは、サイドカバーを止めているボルト付近が割れてしまいヒビが入っていることです。先代が裏側からパテで補修した痕跡はあるものの、表側からもぱっくり割れているのが見えてしまっています。

メッキ補修についてよく調べずに出てきたのが「サンポールメッキ」の検索結果。結果のリンクをちゃんと読めば良かったんですが、「メッキも金属の一種だし、錆落としといえばサンポールだよなー」と秒で判断して家にあるサンポールを手に取って漬け込みました。

ご存知の方も多いと思いますが、実はメッキに酸性のサンポール…つまり金属を溶かす溶剤が御法度なんです。検索結果に出てきた「サンポールメッキ」は電極を繋いでサンポールを溶剤としメッキ加工をする手法です。つまり、一旦全部溶かして電気の力で対象に定着させる手段。そうとも知らず、まんべんなく染みわたらせて一晩寝かせてしまいました。

結果はご覧の有様です。

プラ樹脂の上に薄い皮膜としてあったメッキがボロボロと剥げてしまい、効果は絶大でした\(^o^)/

変色が悪化していますし、変な染みまでできているし、消えたらいいなと思ってた小傷も健在です。小傷を消すだけなら普通にピカールで磨けば良かった…。

実はメッキを残すかどうかは少し悩んでいました。というのも、メッキのままヒビ割れを補修する技術も知識もないので、割れた部分をパテ埋めをして研磨することを考えると再塗装となります。

パリパリと指で簡単に剥がれ落ちるメッキを見て、踏ん切りがつきました。再塗装しちゃいましょう。

サイドカバーの再塗装

という事で、残っているメッキをひたすら耐水ペーパーで落とします。サンポールのお陰(?)で皮膜が弱っていたのかそれほど苦労することなく剥がれ落ちていきます。カウルやガソリンタンクのようにツヤツヤピカピカにする必要もないので、気軽にガリガリ削りました。

あらかた削り終わった後は、ヒビ割れの補修です。

元の補修後から推測するに、先代もメッキを残しつつなんとか補修したかったんでしょう。裏側からパテを盛った痕跡(黄色いやつ)がありました。でもこれでは強度が充分ではなく、ボルトの締めつけや走行時の振動で割れてしまったんでしょうね。

今回は表側・裏側から挟み込むようガッツリパテ埋めできます。準備したのはセメダインのエポキシパテ プラ用。2剤を練り合わせて硬化させるタイプのものです。

この手のパテはもう少し細いタイプがあれば適量に切り取って使うことができるんですが、セメダインさん出してくれませんかねー?

2剤の混合比が極端に変わってしまわないよう、いつも補修に必要な量の何倍も切り取って使っている気がします。

練り合わせたら、ヒビ割れの溝にぐいぐいと押し込むようにパテをつけていきます。両面から完全に被うように盛って硬化させました。

一晩寝かせて、パテが完全に硬化したことを確認してから金やすりで余分な部分を削ります。

その後、耐水ペーパーで磨きまくって、目を閉じて指で触れてもヒビがあった場所がわからなくなるまで磨きました。

乾燥後、シリコンリムーバーで油分を取り払い、サーフェイサーを吹きます。

写真では白く見えますが、サーフェイサーは明るいグレーですね。乾燥後に、ホワイトを吹きます。

左右ともにサーフェイサーを2回、ホワイト3回、クリア2回を吹いて乾燥させました。光沢と曲面美にこだわる場合は、サーフェイサーの後やクリアの後にも研磨が必要です。今回は充分に綺麗になったので省略しました。

完成して取り付けた結果は次のとおりです。

レッグシールドは完全なホワイトではないので(ややアイボリー寄り)、今回塗装したホワイトが目を刺してきますね(笑)

これまでメッキシルバーだった部分がホウィトになっているので見慣れないせいもあるかと思います。

少なくとも、傷だらけでくすんで、一部にヒビが入った鏡のようなカバーに比べたら小綺麗になったんじゃないでしょうか。乾燥時間も含めて期間は1週間ほどかかりましたが、新品の純正パーツを取り寄せるよりも安上りで、傷も汚れもなくなったので満足しています。

水色の車体中央に丸みを帯びたホワイトが入ったことにより、一層「タチコマ」っぽくなってきました(笑)

ついでにキックペダルの調整

モナカマフラー」からサードパーティーの純正風マフラーに変更したところ、キックペダルがマフラーに干渉するようになっていました。キックでエンジンはかかるものの、ペダルを降ろしたらマフラーに当たって戻ってきません。「ペダルかマフラーを削るか何かしなきゃな〜」と思いつつ、毎回足で戻してあげていました。(グラインダーやエアコンプレッサーのような音が出る工具は、住宅街なので気軽に使えないんですよー)

で、そのままだと気になるので、ついでに見てみることに。

まずは通常の状態。ペダルの根元部分がマフラーに干渉しています。充分にキックできるくらい上を向いているので、これは大きな問題になっていません。

次に、キックペダルを下まで降ろした状態です。

どうもペダルを固定するボルトの頭がマフラーと少しだけ干渉しているみたい。

もっと力を入れると、干渉のピークを過ぎてペダルが下から前方向に動きます。(手でクランキングしながら写真を撮るのって大変)

ペダルの付け根の金属が干渉しているのかと思っていたら、ボルトの頭でした。ペダルを上げた状態で上から刺さっていたボルトを下から取り付けてみました。

すると、ペダルが上がっている状態ではボルト頭が干渉してこれ以上、上には上がりません。ピストンの上死点は超えているのでとりあえず問題なし。

ペダルを降ろしてみると、干渉していない模様で、ペダルを下げていた手を離すと戻ってくるようになりました。これで普通のカブのキックの動きです。

ここに関しては、どちらかというと社外品マフラーの取り付けをどうにかした方がいい気もしますが…「ついでに調整」という面ではこれでOKかな。ちなみにこのマフラーは、ブレーキペダルにもステップにも干渉していません。ステーもノーマルです。

AA01リトルカブの純正マフラーが1本余っているので、そちらに交換するかもしれません。(マフラーガードが付いているし)

佐世保のシステムエンジニアです。詳しいプロフィールやこのブログについてはこちらをご覧ください。

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