Twitter を見ていると、警視庁警備部災害対策課のアカウントがトイレットペーパーの防災活用方法についてツイートしていました。
普段、一般家庭にストックがあるであろうトイレットペーパーの芯を抜き、つぶしてジップロックに入れて使う方法です。
普段から海や山に出かけていると、公衆トイレがあっても紙がないことがしばしば。なので、我が家でもトイレットペーパーは車に常備しています。また、キャンプ用品の一式にも入れています。アウトドア用品っていうのは、災害への備えを兼ねていて実用面においても集めたくなるジャンルなんですよねー。
裸のままだと使いづらいので、ロゴスのトイレットペーパーホルダーを使ってます。面ファスナーの取っ手が付属しているので手近なところにひっかけることもできて便利です。お値段もお手頃なので買いやすいアイテムの一つです。
このホルダーは割とタイトに出来ているので、上の写真は芯を抜いてつぶして入れて、中央の穴から紙をひっぱり出しています。
あと、セリアでも100円でトイレットペーパーホルダーが売ってありますね。
ちり紙(落とし紙)
芯を抜いてわざわざ潰すというのは、ロール状になっている特性を殺すことにもなります。じゃあ最初から裁断された紙をストックしておけば手間もかからないし、効率的に圧縮できるんじゃないかなと考えました。裁断済みのキッチンペーパーは尻を拭くには硬すぎるし、箱なしティッシュペーパーでは柔らかすぎます。
そこで思い出したのが「ちり紙(落とし紙)」です。
祖父母が存命だった頃、祖父母の家ではトイレットペーパーではなくちり紙を使っていたので、幼少期に何度が使ったことがあります。(僕の自宅にも使いかけのがちょっと残ってる)
これまでの人生で、自分でちり紙を買ったことがなかったので、そもそも今でも売ってるのかなーという気持ちで調べてみると、どうやらペットのトイレ掃除などの需要で売っているようですね。Amazon でも買えるようです。
ちり紙のメリットは、
- 必要な分だけ片手でさっと取ることができる。
- 必要な分だけ小分けにして持ち出すことができる。
- 芯や専用のロールホルダーを必要としないので設置や片付けが楽。
といった感じです。先の警視庁のツイートの用途であれば、こちらの方がうってつけです。あと、紙質が悪いシングルのトイレットペーパーを巻き取る時にぶちぶちと切れてしまうストレスからも解放されます。
あとはコスパさえ良ければ、ストックしておいても良いような気がしました。
ちり紙 vs トイレットペーパー コスパ比較
トイレットペーパーもちり紙も多種多様なものがあるため一概には言えませんが、似たような価格帯のものをチョイスして比較してみました。トイレットペーパーはエリエールのシングルです。
1m2あたりの金額は
- トイレットペーパー … 約8.42円/m2
- ちり紙 … 約9.3円/m2
という結果になりました。
「ちり紙と呼ばれているくらいだから、安いだろうな」と思っていただけにびっくり。トイレットペーパーの需要が多い分、あまり需要のないちり紙は単価が高くなっちゃってるんでしょうね。
じゃあ、トイレットペーパーに加えてちり紙をストックしておくメリットはあまりないかなぁ。
トイレットペーパーがロール状なのは?
GIGAZINE の記事によると、現在普及しているロールになったのは次の経緯かららしいです。
今使われているようなロール状で真ん中に穴が開いているタイプの物は、1877年にthe Albany Perforating Wrapping Paper Companyが製造し、2年後の1879年にthe Scott Paper companyが続きました。その後、Northern Tissueが「自由に切れる」トイレットペーパーを売り出しました。
https://gigazine.net/news/20110822_toilet_paper_chronicle/
日本では、昭和30年代にアメリカから輸入されだした時からロール状だったので、自国生産をする際にもアメリカの会社の技術や仕様を取り入れて作り出したのでそれが定着したと学研の資料に書いてありました。
んー、ちり紙のような裁断済みの形態に対するロール状の決定的な優位性は分かりませんね。実際ティッシュは裁断されたものがほとんどですし、キッチンペーパーはロールと裁断の2種類が流通しています。生産するにしても1つ何十〜何百メートルもある紙に厚紙の芯やミシン目を入れるより、ちり紙の方がコストが安そうなんですが…やはり需要があって数を裁ければ単価は下がるという仕組みか。
ちなみにトイレットペーパーはダブルの使用量を10とすると、シングルでの使用量は9.3くらいしか減らないようですので、ダブルの方がお得なようです。