スーパーカブ50DX(AA01、ボアアップして原二登録)の中古購入時から取り付けられていたマフラーをようやく交換しました。
元のマフラーについて
前オーナーが取りつけていたモナカマフラー(ベトナム製)です。この記事を書いている時点で、Amazon 価格は4,980円。お手頃なスチールマフラーです。
モナカマフラーの名前の由来通り、サイレンサー部分が膨らんでいます。あんまり詳しくないんですが、たしか古いカブに純正でこのスタイルの車種があったんじゃないかな。いわゆるレトロ風カスタムの一種だと思います。
ご覧のとおり、排気口は非常に小さくなっています。バッフル取り付け用のネジ穴もありますが、取り付けてしまったら排気がほとんど抜けなくなるようです。そう説明を受けて、ショップ納車時からバッフル無し仕様でした。
50cc の頃はノーマルに控え目の重低音が加わってちょっとしたブリブリ音に。軽やかなカブのテケテケ音とはまた違った印象で良い具合だったと思います。
ただ、85ccにボアアップすると格段に音がデカくなりました。このサイレンサーは中にグラスウール・スチールウール的な触媒も入ってなさそうだし、なかなかうるさい。音量アップのブリブリ音に加えて、高めの金属音も鳴るようになってきました。
長崎・佐世保は坂が多い町ですので、85ccが巨体の僕を乗せて頑張って坂を登る時に結構回転数を上げるんですよ。そこそこの爆音を上げつつ坂道を登っていると、道ゆく人が振りかえり視線が合うのがツラいです。威嚇している訳でも大音量を楽しんでる訳でもありません…。原付でイキれるほどのキッズでもありません。ただただ登らんとです。
取り付けるマフラーについて
うちのガレージには、弟がリトルカブで使っていた純正マフラーとその後購入したバイクパーツセンターのノーマルタイプマフラーの2本が使わずに置いてあります。純正のお高いマフラー(たしか、AA01スーパーカブ・リトルカブ用の新品で4〜5万くらいしたような…)を借りるのは気が引けるので、モナカマフラーよりもさらに安いバイクパーツセンターのものを拝借します。
(ちなみに弟のリトルカブは南海部品のアップマフラーで安定してる模様です。お高い。)
買ってからそんなに使ってなかったようで、なかなか綺麗です。
交換作業
8月9日。特に写真を撮るところもなく、ステーとエキパイのボルト・ナットを外して交換するだけです。モナカマフラー用のステーとノーマルタイプマフラーのステーには互換性がないため、ステーごと交換しました。
一つ気になったのが、エキパイのフランジ部分のシリンダー側のボルトが結構ギリギリなこと。新品のガスケットを入れてナット締めしようとしたらボルトに届きませんでした。仕方なくガスケット抜きで固定しています。中で古いガスケットが固着している様子もなく…なんでこんなギリギリなんだろう?
まーガス漏れもしてないし、ココは思い出した時に改修したいと思います。
家の周辺を数分間走って、ガタつきや異常がないかを確認してこの日の作業は終了しました。
試走
8月20日。お盆休みに災害級の大雨が重なり、実家に避難していたこともあって、マフラー交換から10日以上経ってしまいました。
この日は嫁ちゃんが職場の友達と遊びに行っているので、おっさんの一人カブを満喫できます(笑)
5kmほど走ってみて、まず感じたこと。
- 音が小さくなった!
- 音が純正のカブマフラーに似てきた!
- 抜けがめちゃくちゃ良くなった!
- エンジンがめちゃくちゃ回る!(回転数がスムーズに上がる!)
- ふん詰まり感がなくなったのでシフトチェンジが滑らか!
- 1速で20km/h弱までひっぱれる!
良いことだらけです。
でも、それは諸刃の剣。
当たり前だけど、セッティングはそのまんまなので弊害もあります。
- 3速ミッションなのに2速で60km/h弱までひっぱれてしまう。下道での3速の出番がない。
- 3速40km/hだとトルクがなさすぎ、回転数が下がりまくってヤバい。
- 平地の信号が少ない直線路で簡単に60km/hを振り切ってしまうので、カブの軽い車体・細いタイヤ・ブレーキ性能だと本気で怖すぎる。
- 1速、2速のトルク不足。
- エンブレの効きが悪くなった。
という結果に。マフラーの抜けの良し悪しによるトルクへの影響が如実に感じられる結果となりました。
モナカマフラーのままだった頃は、トルクがありすぎるのでスプロケをスピード側にシフトする方向でフロント・リアともに交換してきました。今度はトルク不足。(今はピリオンシートを下ろしてますが)特にタンデム仕様に変更しているため、二人乗りしたときに坂を登れず失速して転倒なんてことになったらヤバいですね…。
半ば予想はしておりましたが、スプロケの交換は必至となりそうです。デメリットはこの対処で改善できそうなので、今はメリットの分だけでも充分に嬉しいです。
取付具合
バッフルが入ってます。ステーを含めガタつきもなくしっかりとした印象です。やっぱり、カブにはこの形のマフラーがお似合いですよね。
ブレーキペダルやステップへの干渉はありませんでした。キックレバーの部分は、写真のようにレバーが上がっている時は問題ありません。ただ、キックして下に踏み込むと少しだけ干渉してレバーが自力で上がってこなくなりました。かかとにひっかけて上げてやれば普通に戻ってきます。ほんのあと1mm、エキパイが下に通っててくれたら良いんですけどね。レバー側を削るかな?オイルやグリスだけで解決するかなー?…ここも要改修としておきます。
後付けしたタンデムステップは、上手い具合に一切干渉していません。
ステップを展開しても、クリアランスは確保できているようです。マフラーはめちゃくちゃ熱いので、触れてはいないもののステップラバーがどうなるかは注意深く見ておいた方が良さそうです。
(今年の夏になってから2度も、露出したふくらはぎの側面をマフラーに当ててしまいました。一瞬だったので火傷にはならんかったけど熱かったー。)
ずっと気になっていたモナカマフラーの音から開放され、今あるデメリットも自力改善の目処が立っているのでトータル良かったです。
((ヽ(‘ω’)ノ三ヽ(‘ω’)ノ)) もっと早く交換しておくべきでしたわ〜ほんま!
[…] 以前の記事で、前オーナーが取り付けていたモナカマフラーを取り外し、アウスタのノーマルタイプマフラーをスーパーカブに取り付けました。それから天気や他の用事の都合でなかなか検証できていなかった、「抜けが良くなった状態」でのプチ登山を試してみました。 […]