ホームセンター『コーナン』のプライベートブランド LIFELEX として税別 1,280 円で販売されている、とっても安くて必要最低限のバーベキューコンロ 兼 焚き火台を購入しました。
調べてみると、キャプテンスタッグが出している M-6402 と同じようで、OEM 生産品のようです。Amazon で調べてみると、破格の927円(ブログ記述時点の価格です)。恐しい…。サイズ、形状、材質、付属品に至るまですべて同じもののようですので、M-6402 としてレビューをしたいと思います。
基本スペック
参考価格は3,240円、実売は927円。まさかの1,000円切り…!
詳細説明
- 組立サイズ(約):幅500×奥行260×高さ270mm
- 収納サイズ(約):幅430×奥行255×高さ65mm
- 重量(約):1.5kg
- 材質:本体・網受け金具:鉄(メラミン樹脂塗装)、脚・バーベキュー網:鉄(クロムめっき)
- 原産国:中国
感想
ざっとした感想をまとめておきます。
組み立て・収納
組み立ては簡単で、折り畳める左右の脚を展開すれば焚き火台として使えるようになります。バーベキューコンロとして使う場合は、背面に二つの網ホルダーを取り付けて、お好みの高さで網を取り付けるだけ。
収納袋やケースはないので、買った当時の段ボールの外装箱をそのまま利用していますが、箱から取り出して1分で組み立てられます。
ただ、網ホルダーと受け皿は金具をすべり込ませて脚の金具を入れ固定するタイプなので、変形や錆・汚れが付くと差し込んだり抜いたりするのがちょっと大変そう。使用後にしっかり綺麗にしておく必要があります。
火おこし
数メートルの風がある日に火をおこしてみました。おこす…と言っても、ホームセンターで一番安く売っている木炭、着火剤、キャンプ場周辺に落ちていた枯れ木を受け皿に置いて、そのままライターで着火剤に火を点けだけですが。
風があるとよく燃え上がり、じわじわと木炭にも火が点いてくれました。ただこの受け皿の部分、側面に空気穴が開いていません。
上の写真にある小さな穴は、脚が刺さる穴で使用時には埋まってしまいます。この構造、火種が地面に落ちる心配はありませんが、空気の流れを考えながら組まないと点きづらいかも。
この日、たまたま隣でソロキャンプをしていた女性から声をかけられ「炭に火が点かないんですー!」と呼ばれて見に行くと、同じ M-6402 コンロでした。空気の流れが悪い状態でロゴスの固形燃料だけを置いて着火しようとし、難儀してたようです。枯れ木を組んで着火剤を渡してあげました。
コンロとしての印象
焼き網は約43cm×25cm。このサイズから分かるように、ガッツリ食べる場合は2人まで、酒でも呑みつつゆっくり食べるなら4人くらいがちょうど良さそうな大きさです。
脚は、地面にレジャーシートを敷いて座るパターンでも、パチノックスに座って焼くパターンでも両方いける絶妙な高さです。耐熱テーブルがあれば、卓上でもいけそう。
モノがコンパクトなので、火力にムラがあるのは仕方ないんですが、思った以上に焼ける面積が多い配置にできました。ちなみにこの時の風上は画面左側です。
もうちょっと大きな木炭を入れて、網を上げようかと思いましたが、受け皿に空気穴がない構造上、下の方が不完全燃焼しそうだったので、できるだけ炭は薄く並べました。
焼ける面積に対して入る燃料のスペースは絶妙で、そんなにしょっちゅう木炭を継ぎ足さなくても良いし、肉が一瞬で炭化するほどの火力も出ず、とても使い勝手が良い印象です。小さくて安いのに、なかなかやりよるー!!
見てのとおり、網は奥のホルダーの2点のみで支えている状態ですので、網上に重いポットや鍋を置くことはできません。肉や野菜を置く分には揺れもせず、安定して焼くことができました。まぁ、焚き火の熱を有効活用したい時にはこういう鍋やポットを吊るトライポットや大きめのクッカースタンドあれば、その辺も解決しそうです。
ちなみに今回は、こいつで肉を焼いている間にイワタニのジュニアコンパクトバーナー CB-JCB とスノーピークのトレック900で白米を2合炊飯してました。お肉とたきたてごはんでウマー((ヽ(‘ω’)ノ三ヽ(‘ω’)ノ))
また、トングとして下記のものを今回初投入しました。
左の「キャプテンスタッグ トング付き万能キッチンバサミ」。実売1,000円ちょっと。今回の小さなコンロで肉を焼く場合、なかなかの活躍ぶりでした。普通にトングとして使えるし、大きな肉も切れる。ただ、網の奥にある肉を掴むのはちょっと熱い。
右の折り畳みフルーツナイフは、今回のキャンプでは使いませんでした。野菜を切ったり魚を捌いたり、ちゃんと料理する時以外はハサミだけでもイケそうです。
焚き火台としての印象
もっとコンパクトなコンロ・焚き火台も売っていますが、拾ってきた枯れ木や市販の木炭の大きさを考えると、このくらいの小ささがベストみたいです。
ひとしきり肉を焼いたら、あとは食後のぼんやり火守りタイムです。網を外せばそのまま焚き火台になるので、枯れ木を追加していきます。片付けのことを考えると、受け皿の下の方までまんべんなく燃焼させる必要があるので、たまにかき混ぜて空気を入れてやります。
同梱の火ばさみ(トング?)は…まあ、ご覧の有様なので、最初から期待してはいけません。網の調整程度はできるかもしれませんが、手のひらくらいのサイズなのでとても熱いです。安い火ばさみを準備しておく必要があります。どうせなら、50cm 程度の長さで受け皿内に収納できる方がいいですね。
追加するものがなくなってきたら、受け皿全体が真っ赤になるようたまにかき混ぜてあげました。この時には風が止んでいたので、嫁ちゃんが持っていたハンドポンプを借りてシュコシュコ。うちわで扇いだり、ストローを吹くよりも効率的に空気を送ることができます。
火が自然に消えるまで燃やし続けると、燃え残しなくすべて灰にすることができました。
片付け時に確認してみると、特に変形もなく強度も一応ありそうです。灰を処分した後に水ですすぎ、軽くこすって段ボールに収納しました。
総評
1,000円を切る値段で、地面を汚すことなく美味しい直火焼き肉とあたたかな焚き火を満喫できるガジェットとして、とても良いと思いました。余計な機能を削ぎ落とした洗練ささえ感じさせます。
サイズ・重量面(コンロ+燃料類)でバイクに積むには勇気が必要ですが、車での少人数キャンプなら万々歳です。