西之表市内を観光しました。

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種子島の西之表港に到着したのが昼すぎだったので、昼御飯にちょうど良い時間帯です。種子島総合開発センターの鉄砲館に向かう途中、どこか良いランチスポットはないものかとバイクを走らせます。

種子島総合開発センター 鉄砲館

すぐに目的地に着いてしまいました。せっかく来たので中に入ります。

種子島の玄関口にある資料館なので、島についての情報を一挙に知れるチャンスです。ちなみに、種子島についての知識は「鉄砲伝来」と「宇宙センター」くらいしか持ち合わせていません。

現地に行った時は「変わった形の建物だなー」程度しか思ってませんでした。ブログのために写真を整理していて南蛮船の船尾部分を模しているのと気付きました。

中に入ると小さなホールがあり、すぐに受付窓口があります。建てられてからそこそこ年代が経ってそうな作り。地方の小ぢんまりした資料館は、なんだかワクワクします。

受付の女性に入場料を払う際、「近くにある『月窓亭』の入場券もセットだとお得」と勧められ、せっかく観光で来たのだからとセットで購入。なお、写真の撮影は、一部の撮影禁止と掲げられている展示物以外はOKとのことでした。

入口から入ってすぐに展示されている「ウシウマ」の骨格標本。種子島の固有種の家畜馬らしく、国の天然記念物だったものの昭和21年に絶滅したらしいです。絶滅していなかったら、対馬の対州馬のような観光資源になっていたのかなー。

鉄砲館の中は、いくつかのテーマ別の部屋に分かれており、順路にそってぐるっと館内を廻る形のようです。

最初の部屋は有史以前の話。地形やら気候やら化石やら…と見ていると像まで居たらしい。

昔、種子島を収めていた肥後氏や種子島氏ゆかりのものもたくさんあります。夏休み期間中のためか、地元の小学生と思われる子供たちがツアーガイドのボランティアをしていました。来場者から質問されてもちゃんと答えていて、よく勉強しているなぁと感心しました。

種子島周辺海域での漁についてのコーナー。奥の船の模型の手前側は、一段下がっており、その中でスライドの上映物が見れるようになっていました。

写真と字幕だけでも、十分にドキュメンタリー作品が出来るということを再認識させられた。

音声なし・動きなし・投影式のスライドが数秒おきに切り替わるシステム。10分くらい見てました。このスライド自体、作られてから4、50年ほど経ってそうです。違う意味でも興味深いです。そういえば小学校の頃、体育館に集められて暗幕を下ろし、スライド投影機で何かを見せられた記憶があるなぁ…。

絶滅危惧種・ヤクタネゴヨウの株。「屋久島と種子島の五葉松」ってところですかね。

今回の滞在中に知ったんですが、「種子島と屋久島(タネガシマトヤクシマ)」を略して「種子屋久(タネヤク)」という表現があるようです。「壱岐と対馬(イキトツシマ)」は略さない長崎県民にとっては新鮮です。後者は音が短いもんね。

鋏鍛冶の様子。種子島は昔から砂鉄がよく採れていたそうで、鉄砲の銃身だけでなく、鋏も特産物としてあるようです。初めて知りました。そういえば、うちにはマトモな鋏はありません。もしお土産用があれば、ちょうど良いかも。

展示の一番最後は、たくさんの鉄砲があるコーナーです。鉄砲館の名に負けないくらい大量の鉄砲が!

伝来してきた初期の鉄砲は撮影禁止だったので写真はありません。

各時代ごとの火縄銃やピストル、大筒などが展示されていました。火縄銃の撃ち方なども丁寧に解説。

驚いたのが、イギリスやフランス、アメリカやドイツなどの欧州の鉄砲や、中国の鉄砲なども多数、展示されていたこと。現代の銃こそなかったものの、歴史ごとに体系的に網羅してある印象でした。

この鉄砲館は、歴史にフォーカスした資料館のようで、宇宙開発関連の展示物はありませんでした。宇宙ネタは宇宙科学技術館に期待することにしましょう。

赤尾木城文化伝承館 月窓亭

鉄砲館を後にして、すぐ近くの月窓亭に向かいます。歩いても5、6分の距離にあります。

鉄砲館同様、駐車場が完備されています。道を挟んだ奥に見える緑の中に月窓亭はある模様。

立派な石垣の奥に、これまた立派な門があります。僕の家にも瓦屋根の乗った古い門がありますが、こんなに大きくはないです。門をくぐると、すぐに邸宅があります。

この月窓亭は種子島守時の住居だった建物で、10年ちょっと前に西之表市が買い取って資料館にしているらしいです。鉄砲館の展示でも紹介されていました。

写真の右側にある銅鑼を叩くと、奥からスタッフの方がやってきて中に招いてくれました。

通された座敷は、両側の戸が外してありとても開放的です。 テーブルと椅子が並べられていて、奥のテレビで種子島の歴史の紹介DVDを見ることができます。

涼しげな風が通る夏の座敷は、とても気持ちが良いですねー。ずっと歩き廻ったり、走り廻ったりしていたので一息つける空間です。

DVD を見ていると、冷たい月桃茶と焼いた安納芋、黒糖、お菓子が出てきました。ほっとするな〜。ふと、上を見上げてみると、司馬遼太郎の写真が飾ってりました。

「街道をゆく」の取材で訪ずれた際、まさにこの座敷で宴会をしたそうです。日本家屋の資料館というと、長崎市の亀山社中を思い出しますが、月窓亭はずっと人が住んで大切にされてきたようで、ほとんど種子島氏が住んでいた明治時代のままのようです。

急な階段を上がると、二階に小さな部屋があります。出窓(欄干?)に腰かけて外を眺めるととても気持ち良い。

眼下では、よく手入れされた綺麗な庭で弓矢の体験をしている親子連れもいました。スタッフの方のお話によると、弓矢の射撃指導ができる方がいる時間帯が決まっているらしく、不在時に来て、また改めてやってきた親子連れとのことでした。よっぽどやりたかったんだな〜。

邸宅はぐるっと一周廻れるようになっていて、どこも手入れが行き届いた綺麗にお庭でした。居心地が良いので、いつまでも居たくなってしまいますが、時計を見てみると午後2時前。そろそろ、ちゃんと昼御飯を食べることにします。

小麦屋

月窓亭の駐車場に戻ると、それまでの涼しさが一変して汗が吹き出てきます。ちぎれ雲は多いけど、日が照ったり曇ったりをくりかえしている天気です。

昼食のスポットは特に決めていなかったので、月窓亭からそれほど遠くない「小麦屋」を目指すことにしました。パスタ屋さんです。

西之表の市街地は、そんなに交通量も多くなく、あっという間に到着しました。

想像よりも綺麗な外観。中を見ると午後2時というのに、テーブル席はほぼ満席。カウンターにもお客さんが入っていました。

レビュー通りの人気店なんだな〜。ツーリングに行くと、地元の人しか行かないような小さな定食屋に入るのが好きなんですが、ここは普通にグルメサイトで紹介されていそうな雰囲気。でも、決して気取った感じもなく、親子連れの客もいました。

まず、薄い生地のピザを食べました。カリカリしてて美味しい。

カルボナーラも食べました。ワインの種類も豊富のようで、しっかりとしたイタリアンレストランのようです。

さて、腹もいっぱいになったことだし、西之表を離れて次は宇宙センターがある南種子に向かいたいと思います。

佐世保のシステムエンジニアです。詳しいプロフィールやこのブログについてはこちらをご覧ください。

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