西京ダム、浦田海水浴場に行きました。

台風直撃のため、宿で足止めを食らって延泊3日目の朝です。台風が通過し、風と暗雲は残っているものの雨は降っていません。今日はようやく、バイクで走ることができそうです。

午前7時半、フェリー会社に電話を入れて明日16日の乗船予約を取ることができました。足止めは今日まで。明日の昼にはフェリーの中です。今日と明日の午前中を使って、しっかりと観光を楽しみたいと思います。

食堂に行き、フェリーの予約が取れた旨・延泊は今夜までということを宿のご主人に伝えました。「よかったですね〜」と一緒に喜んでもらえました。台風の都合とはいえ日程が決まらず、ずるずるとお邪魔してしまったのに。めちゃくちゃ良い人です。

食堂はこんな感じ。すぐ下に小川が流れていて、鯉がいる池もあり、お盆でもとても涼しいです。テーブルにはそうめん流し用のプラスチック桶が設置されていました。こんな天気なので他のお客さんはいませんでしたが、普段の昼間は賑ってるんだろうなぁ、と思いました。

食堂の奥手には小さな舞台もありました。宴会もできる食堂のようです。僕は毎日、8時すぎ頃に起きてきて朝食を摂るんですが、もう一組泊まっている親子連れはもうちょっと早い時間帯みたいで、食事中に顔を合わせることはありませんでした。

出された朝食をいただきます。朝が一番バタバタしている時なので、ここに来て初めてゆっくり写真を撮りました(笑)。確か素泊まりプラン+300〜400円で朝食付きプランにできたと思うんですが、近辺に何もない地域のため、あったかいご飯は助かります。

午前中

自宅に帰れる目処が立ったので、一昨日、ドラッグストアで買ってきた透明ビニールの袋とテープを取り出します。テントやコットといった野宿用の装備をまとめて、自宅に郵送するためです。

元々の予定では、初日の夜は桜島でキャンプ、2日目の夜に種子島で宿泊、3日目の夜に屋久島でキャンプ、4日目の夜に自宅に帰るつもりだったんですが、既に5日目。明日には本土だし、月曜日からは泊まりがけの大学の研究会があり準備も必要。少なくともこれ以上のキャンプはしません。

ビニール袋を二重にし、テープでぐるぐる巻きにしました。重さは3〜4kgくらいかな。空間に限りのあるツーリングバックも、この大きさが空くとなるとお土産もたくさん買って帰れます。

梱包した野宿装備と、カメラ、レインウェアを持って、1階に停めていた VRX の元へ向かいました。

宿にロープを貸してもらったおかげで、暴風にも耐え、そのままの形で停まっていました。びしゃびしゃだけど…(笑)

ロープを外し、2日ぶりの発進です。まずは梱包した荷物を発送しに行きます。西之表市唯一のファミリーマートに行くと、船の欠航が数日続いた影響からか、本土から持ってきていると思われる弁当や惣菜の棚がほとんど空になっていました。

ここは店舗でオリジナルのパンを焼いているみたいです。荷物の発送を済ませて、ちょっと早めのお昼ごはんとします。

曇り空が続き、まだ風も残っていますが、割と人出は多くて驚きました。現地の人にとっては日常茶飯事のようです。

用事を済ませたら観光です。初日に市内と宇宙センター(南部)に行ったので、今日は島の北端を目指したいと思います。

西京ダム

西之表市内を抜け、濡れた山道をゆっくり走っていると、ナビでダム湖らしきものを見つけました。ダムはどこでも好きなので寄ってみたいと思います。

ダムに近づくと「西之表市 あっぽーらんど多目的交流館ふれあい」という施設がありました。周辺にはグラウンドや遊技場らしきものもあり。ただ、人っ子一人いません。夏休みシーズンだけど台風の影響ですかね。風が少し肌寒いです。

施設を離れるとすぐにダム湖が姿を見せました。いつも地元で見ているダムは高い山と深い谷をセットにしてダム化してあるので、周辺が低い山というのは種子島ならでは。

近づくと、湖畔にボート施設のようなものがありますが、案の定誰もいません。そろそろ正午だというのにとても暗い。

サイレンとともに噴水が上がりました。強風に煽られて水滴が宙を舞います。かなり遠くの噴水なのにこちらまで水滴が飛んできていました。人が誰もいないのに噴水が上がり始めたので、これは観賞用ではなく湖底の浄化用の噴水なのかなぁと思いました。

しかしまぁ…、昼なのに暗く、誰もいない巨大な施設内で、距離感が分からなくなるような噴水がサイレンと共に上がり始めるのは、なんだか怖いですね。

先に進みます。

ダムの堤体らしき通路の上にやってきました。向かって右側が谷になっており、左がダム湖ですね。かなり幅が広く、コンクリート堤体というより土手のような感じ。正面に見える管理事務所のような施設にも、人の姿が見えませんでした。

堤体の上から見たダムの排水溝。広角で撮影していますが、眼前に広がるとかなりの大迫力です。轟音と噴水から飛んでくる水澁きがヤバい(小並感)。

こえー (((‘ロ’)))

雰囲気に飲まれそうになり、そそくさと通り抜けました。きっと天気が良ければ、親子連れがたくさん遊びにくる明るい場所なんだろうなぁ…。

浦田海水浴場

島の北側に、観光パンフレットでもいち推しのビーチがあるらしいので向かってみました。浦田海水浴場というらしいです。

種子島に移住してきたサーファーの人も多いので、きっとここには人がいるはず。鹿児島県が運営する観光情報サイトには、とても綺麗な写真が掲載されていました。

ザ・南国ビーチ!これは期待度が右肩上がりです。南国に来たのだから、やっぱりビーチには足を運びたいものです。胸を踊らせながら海水浴場に近づいていくと未舗装の道路になりました。

うーん…。ちゃんと轍(わだち)があるので、車は入っているみたいだけど、ぬかるんだ道はあまり走りたくないな…。VRX が汚れる程度なら良いけど、スタックしたらとってもマズい。

入口から見た感じ、そこまで地面の状態は悪くなさそうだったので、勇気を出して入ってみると…

水溜りはあるし、滑るし、ぬかるんでるし、なかなかの熱帯感。前、小佐々で迷った時もこんな道だったな〜、と考えながら、慎重に進みました。

道を抜けると、地面が土から砂に変わり、大きな建物がありました。轍は芝生の奥まで続いていましたが、砂浜も近いようなのでここで VRX を降り、徒歩で行くことにします。

バイクを停めたすぐ近くに、ハイビスカスが自生していました。

大きな建物はシャワールームや休憩室、警備室がある建物のようでした。ただ、人気が全然ありません。ビーチなのに、海までの間に結構起伏がありますね、ここ。

建物を抜けて砂地に出ると、ようやくビーチが眼前に広がりました。

…人いねえー。想像はしてたけど、風は強い、波は高い、音はうるさい、そして人いないし、なによりも暗い。

ただただ前方(北側)から強風が吹き荒れる海。ここに初めて立つ人のほとんどが、その海の綺麗さに声を上げるスポットなんだろうな…。僕は違ったけど。

生き物なんて一つもいない浜辺は、ただただ打ち寄せる波と風でゴオォオオオ…って音で満たされています。

浜の上をブーツとレインスーツで歩くことなんてないので、海の光景も相俟って、別の惑星に降り立った宇宙飛行士の気分になりました。歩きづらい中、半ば使命感に押されてシャッターを切ります。

インターネットで見たエメラルドグリーンの南国ビーチはいずこへ…。

遠くではテトラポッドに当たった波が空高く舞っていました。空も海も一面暗いグレーです。煙草を吸いつつ、荒れた海を眺めていましたが、さすがに寒くなってきました。

古い地図が描かれた看板のメッセージが皮肉に感じられます。ぬかるみに注意しながら来た道を引き返しました。

続く。

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