自転車プチ探訪: 早岐神社周辺

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今は空家となっている母方の実家には、小学生の頃までしょっちゅう泊まりに行っていました。母方の祖父母は私が小学生の頃、亡くなってしまいましたが、早岐の田子ノ浦界隈は子供の頃に過ごした思い出でいっぱいです。スタジオ撮影の合間、人手が足りてそうだったので、四ヶ町アーケードから自転車で早岐方面に向かいました。(こういう時に限って、カメラを持参してないんですよね。以下、ミニスマホのカメラで撮影した写真です。)

■正一位稲荷大明神

自動車学校のすぐ側、車道から見上げる形で、コンクリート壁の崖の斜面にある小さな社です。近付いて見てはいませんが、朱い綺麗な鳥居があり、比較的整備されている感じでした。

■正位稲荷大明神

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上の社と名前が似ていますが、小高い丘の中腹にある社です。全体的に古い感じがしましたが、よく草が刈り込まれていて手入れが行き届いている様子。

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石燈籠の文字を見ると、明治34年の文字が見受けられたので、120年近い歴史があるようです。小さな鳥居と、小さな社が二つ。名前のとおり、お稲荷さまが祀ってあるようです。

■乙姫神社(下陣ノ内町公民館)

正位稲荷大明神の近くをうろうろしていると、ふと子供の頃、もっと別の場所に神社があったような気がして、周辺をふらふらしていました。平戸街道跡に差しかかる直前に、路地の先にある鳥居を発見。木が茂っているため、鳥居の奥は薄暗く、鳥居が目に入った瞬間、ドキッとしてしまいました。

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鳥居には「乙姫神社」の文字。

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鳥居の裏側には、竜宮伝説でお馴染の亀が掘ってありました。

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本来、本殿があるであろう位置には「下陣ノ内町公民館」という建物が建っています。神社らしからぬ建物なので、社殿ではなく名前のとおり公民館なのでしょう。

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敷地内の一角に、小さな社もありました。近くに石碑があったので読んでみると、賤津(しつ)の地主らが山林を売り公民館設立に貢献した事を讃える碑文がありました。賤津の名は、今でこそ残っていませんが、江戸時代の古地図を見ると、陣ノ内周辺にある地名だと言うことが分かります。

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結局、この神社は何が祀ってあるのか、そもそも本当に神社なのか、良く分かりませんでした。

■早岐神社

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平戸街道跡の石畳の上を走り、車道から長い坂道を上り、さらに長い階段を登ったところに早岐神社があります。早岐一帯では一番大きな神社です。
子供の頃の記憶はあまりなかったのですが、一通りお参りさせていただきました。

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早岐神社は別名「速来宮」とも言われており、奈良時代に編纂された「肥前国風土記(ヒゼンノクニフドキ)」に登場する速来津姫伝説に何か関係があるのかな、と思っていました。

プチ探訪の思い出ということで、交通安全のお守りを買う際、宮司さんとお話をさせていただきました。早岐神社は熊野の神様をお祀りしているらしく、速来津姫とは関係がないらしいです。明治期の一村一社政策の折に、早岐村にあった神社は早岐神社に習合されたらしいのですが、その中にも速来津姫を祀っていた神社はなかったとのこと。また、周辺にある小さな社でも速来津姫を祀ったものは知らないとおっしゃっていました。
早岐神社は、「速来」という名だけが地名として残り、そこに建てられた神社なので速来宮の名を冠しているようです。(ちなみに、速来宮のパンフレットもいただきました。)

直接お話を伺うと、由緒書きでは見えてこない事も分かるので面白いですね。

より大きな地図で 130505 を表示

その後、折り返して、パソコン工房、釣具のポイント、エレナに立ち寄って帰りました。

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自転車に取りつけたサイクルコンピュータで計測したところ、全行程で24km弱でした。出発時に満タンにしていたバッテリーも到着時には40%になっていました。始終ハイパワーモードで走っていましたが、計算だと40km近く走れそうですね。標準体重でメーカー公表値が37kmだったのでなかなか良い数字。さすがパナソニック。

実際に走っている時間も、ぐるりと巡って1時間45分だったので、早岐も十分に活動範囲内のようです。

佐世保のシステムエンジニアです。詳しいプロフィールやこのブログについてはこちらをご覧ください。

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