Tierraとはスペイン語で地球を意味する。進化生物学者 Thomas S.Ray博士が開発した仮想コンピュータシステムTierraはコンピュータ上にデジタル生態系を創造し、そこに生息するデジタル生物たちはより賢く、より巧妙に自然淘汰を乗り越え進化していく。
Google ソースコード検索で Tierra のソースコードを探してみたら、簡単に見つかった。
ftp://ftp.forth.org/pub/Linux/misc/tierra-4.3.tar.gz
元 ATR の Tom Ray 博士や木目沢氏の名前が見られる事から、本家のソースだと思う。以前、X11 版の Tierra のソースコードを拾ってきてビルドしてみた事がある。そっちは、Yet Another Tierra というものだった。
ちょっくら、ビルドしてみようと思った。
$ mkdir tierra $ cd tierra $ wget ftp://ftp.forth.org/pub/Linux/misc/tierra-4.3.tar.gz $ tar zxvf tierra-4.3.tar.gz $ ls README alcomm/ beagle/ doc/ overview/ tierra/ tools/ $ cd tierra $ make Tierra Artificial Life system Please edit this Makefile, un-commenting the line(s) for your machine type / OS. and choice of options. Then say: make programs $ cp Makefile Makefile.org $ vi Makefile
configure は無いらしい。 Makefile を弄れというので弄る。うちは Linux なので、Linux の箇所の OSFLAGS と LIBS を設定。curses と termcap を使ってるみたい。
## Linux ------------------------------------ # OSFLAGS = LIBS = -lm -lcurses -ltermcap # # or for almond ... # # OSFLAGS = -DALCOMM # LIBS = -lm -lcurses -ltermcap -lalcom -lresolv #
HP9000 がデフォルトみたいだったので、一応コメントアウト*1。その後、
$ make programs
とすると、”tierra1″ が生成される。Makefile を読むと、ついでに gensoup (ジェネレーション・スープ)のファイル群も吐いている模様。wktkしながら実行。
./tierra1 gb0/
コピーライトが表示され、「Tierra initializing, please wait …」というメッセージが出て、先に進まない。あれ?と思って別の事をやっていると、公式ページに最新ソースと Linux/Windows 用バイナリが落ちてるのを発見。あとでリベンシしよう。
*1:Linux と同じ変数定義なので、実は Makefile の編集は不要だったり。
※ 2020/07/02 度重なるブログ移転・ブログシステムのアップデートにより崩れた記事を校正。
彷徨ってここへたどりつきました。
Tierra Vertion 5 (ネットワークティエラ)がそこらに落ちているはずですので、まだご興味がおありでしたら是非お試し下さいませ。
…とここまで書いて久しぶりにティエラのサイト(http://life.ou.edu/tierra/)を見たらVertion 6が出ていたみたい、失礼しました。