Emacsen で動作する国産メーラです。CUI メーラは、ちょっと前まで alpine を使用してましたが、いろんな ML でもよく見かける Mew または Mutt に乗り換えてみようかなと思いました。
設定
~/.mew.el を以下のように書けば、とりあえず動いている模様。
(setq mew-auto-get nil) ; 起動時にメール取得
(setq mew-use-cached-passwd t) ; パスワードをメモリに記憶
(setq mew-pop-delete t) ; メール取得後、削除
(setq mew-reply-to "dyama@example.com") ; メールの返信先の指定
;; アカウント設定
(setq mew-config-alist '(
("default"
("pop-ssl" . t)
("pop-ssl-port" . "995")
("pop-auth" . pass)
("inbox-folder" . "+inbox")
("name" . "dyama")
("user" . "dyama")
("mail-domain" . "example.com")
("pop-user" . "dyama***@*****.com")
("pop-server" . "pop.*****.com")
("smtp-ssl" . t)
("smtp-ssl-port". "465")
("smtp-user" . "dyama***@*****.com")
("smtp-server" . "smtp.*****.com")
)
)
)
;メッセージ振り分けルール
(setq mew-refile-guess-alist
'(
("To:"
( "vine-users@listserv.linux.or.jp" . "+ml/vine-users" )
( "debian-users@debian.or.jp" . "+ml/debian-users" )
)
("From:"
( "noreply@slashdot.jp" . "+ml/shashdot-japan" )
)
)
)
概念
- メール一覧をサマリ(Summery)と呼ぶ。メール作成画面をドラフト(Draft)と呼ぶ。
- 階層化フォルダで管理する事が出来る。フォルダは、ディレクトリとして ~/Mail? 以下に存在する。
- 送信後のメールは +backup フォルダに格納される。
- メールを削除や移動したい場合、マークという作業で印を付けておいてから実行する。
- 他の Emacs 上で動くアプリケーション同様、ウィンドウ制御コマンドなどは Emacs に任せてある。
- Mew だけの概念ではないが、マルチパートとは「ヘッダ+メッセージ」に加えて、添付ファイルがくっついたメールを指す。
キーバインド
| メールを読む | サマリ | (space) | スペースキーを連打していけば、次のメールへと自動的に順番に表示してくれる。C-x o でアクティブウィンドウを切り替えて C-n と C-p で行スクロール。 |
| メールを書く | サマリ | w | To: エリアで宛先入力→Tabキーによる補完が可能。 |
| メールを返信する | サマリ | a | 本文を引用してドラフトモードに入るには A 。 |
| メール作成をやめる | ドラフト | C-c C-q | もちろん C-x 0 でウィンドウを閉じる事も出来るが、内容は破棄されない。 |
| 本文末尾に署名を挿入する | ドラフト | C-c TAB | 署名は ~/.signature に記載しておく。 |
| ファイルを添付する | ドラフト | C-c C-a | Attachments で c = 追加、d = 削除。 |
| GPG署名を付与する | ドラフト | C-c C-s | |
| GPGで暗号化する | ドラフト | C-c C-e | |
| メールを送信する | ドラフト | C-c C-c | |
| 全てのメールにマークする | サマリ | ma | 表示中のフォルダ内の全メールに * マーク。一括移動や削除などに。 |
| マークしたメールの移動先を設定 | サマリ | mo | |
| マークを外す | サマリ | u | |
| 削除マークをつける | サマリ | d | |
| 表示フォルダを移動 | サマリ | g | |
| ソートする | サマリ | S | Virtualでソートされるので、恒久的にソートを行うには M-s する。(メールフォルダの合体などでメール番号が乱れた場合など) |
| メール本文の表示・非表示 | サマリ | v | |
| 自動で移動先マークを設定する | サマリ | M-o | |
| マークしたメールの処理を実行する | サマリ | x | |
| フォルダを再構築 | サマリ | C-u Z | 例えば、不要なフォルダは対応するディレクトリを削除後、このコマンドを実行する。 |
| マスターパスワードの変更 | サマリ | C-c C-m | mew-use-master-passwd が nil 以外の時。 |
| 重複メールに削除マークをつける | サマリ | Md | MessageIDから判別。 |
| マルチパート表示 | サマリ | . | 「M」表示のメッセージにカーソルを合わせてピリオド。 |
| アカウント切り替え | サマリ | C | C をタイプ後、アカウント名。 |
例
+inboxにあるクロネコヤマトからのメールを+order/shipに移す。
/from=yamato ma mo +order/ship x x
