僕は物を捨てられないタイプの人間です。物持ちが良いと言えば聞こえは悪くないんですが、平たくいうと「片付けられない」タイプ。片付けられないタイプの中でも、「本腰を入れて整理する時には徹底的・几帳面にすべて片付けようとするため長続きしないタイプ」だと自覚しています。
整理が疎かになってしまうと捨てられない物が家に貯まってしまい、必要な時に使うことができません。「これ、家にあったはずなんだけどなぁ…。探し出すの面倒だし、安いから買っちゃうか」がいつものパターンで、物が増えていくばかりです。たまに整理すると、爪切りが10個近く出てくることがあるんですよね(苦笑)
これまでは一度に整理しようとして、いつも頓挫してしまい、結果常に家が散らかっている状態というのが常でした。
試行錯誤
リモートワークが始まってから、せめて自室のカメラに映る部分だけは綺麗な状態をキープしておきたいという衝動に駆られ、まずはホームセンターで大量の3段カラーボックスを購入しました。モノを収納する場所がなければ始まらないとの考えです。
ハードディスクでいうとコイツが「クラスタ」になりますね。
各棚に雑然とモノが詰め込まれているのも見栄えが悪いため、突っぱり棒とミニカーテンで3段カラーボックスの前面を各々隠すことにしました。
カーテンだと棚単位での使い勝手が少し悪かったため、今度はカラーボックス用のバスケットをいくつも購入し、引き出し代わりにしました。
これはまあまあ使い勝手が良かったため、一時期このスタイルで安定していました。金属製の骨組をベースに、硬めの布(ポリエステルかな)で編み込んである形です。強度もなかなか強いです。
しかし、引き出しのような形状のためどうしてもカラーボックスの棚の空間から隙間が出来てしまいます。僕は喫煙者ですし、中に収納したものに煙がついたり埃っぽくなったら整理しているメリットが少なくなります。
そこで、今度は厚紙に布を貼りつけたタイプの蓋つき収納箱を購入しました。カラーボックスの各棚に収納箱を入れて管理するわけです。
これをホームセンターや百円ショップの400〜500円商品として見かける度に購入しては、モノを詰め込んでいました。重いものを入れた時の強度がちょっと不安になること以外は、それほど問題はありませんでした。取っ手がついていない段ボールタイプも見かけたため、そちらも購入してみました。
ただ、今度はこの箱が増えるにつれてどこに何が入っているのか分からない問題が出てきました。あと、やっぱり厚紙ベースなのでフニャフニャです。
そこで、次はプラスチックの蓋つき収納ボックスとラベルシールです。
市販のラベルシールに PC のプリンターで内容物を印刷して、蓋付きプラスチックケースに貼りつけて管理します。ケースは、ダイソーに売ってあるものがちょうど良かったです。ただ、ひとくちにカラーボックスと言ってもメーカーやブランドによって数cm単位での寸法の差がありますので、実際に入れたい棚の空間を測ってチョイスするのが吉かと思います。
掃除や整理をする時に、新ジャンルのものが出てきた時は新たに箱を設置してラベルを付与。整理途中で心折れてしまった時は「未整理」の箱を作って中に入れておき、暇が出来た時に1箱ずつ開けて、中身をラベル付きの箱に移していく作業をくりかえしました。なんだか人力デフラグをしているみたい(笑)
でも、一気に掃除する必要がなくなったし、少しずつではあるものの同一ジャンルのものが同じ箱の中に入っていきますので、使いたい時の参照もしやすい。以前から頭では分かっていたんですが、実際にやってみると生活がガチで捗りますねー!
1棚=1箱にあらかたジャンル分けができたら、さらに小さな箱に置きかえて細分化していきました。
ここまで来るとかなり使い勝手が良くなります。モノ毎に入れる箱が決まっているので整理する時も迅速だし、必要な時は箱ごと持ち出せる。持ち出した箱はまた同じ場所に戻せばいいので画期的です。
こういう収納棚や収納ボックスって、統一規格があったら良いんですけどねー。(まだ棚の中の余白が気になってる…)
ちなみに、ラベルを PC でせっせと印刷しているのを見ていた嫁ちゃんが、家庭用のラベルプリンター「テプラ」を買ってくれました。職場の備品整理の時に使っているので欲しかった一品です。実際に収納や整理の時に使ってみると生産性が格段に上がりました。
今も大きな箱から小さな箱へ整理する作業を続けています。
元々整理癖がない人なので、やっぱり油断すると散らかる時もあります。それでも、散らかしてしまう量は限定的になりましたし、片付けも「あ、コレはこの箱だな」「コレは新しい箱だな」…と、割と楽しくできています。
また、作業で手が離せない時、嫁ちゃんに「アレ取ってきて。○○の箱にあるから」というお願いもしやすくなりました。
人様に紹介できるほどオシャレで素敵な収納方法ではありませんが、足の踏み場もなくなるような部屋だった僕が救われた「箱」への愛はしばらく冷めそうにありません(笑)。