新型コロナウィルスの第3波が長崎県にもやってきて、1月中は外出を自粛していました。仕事が忙しかったのもありますが、三密にはなりづらいツーリングやキャンプまで控えていました。
2月になって県内感染者数も落ち着いてきたことから、感染症対策をしっかりしつつ、キャンプに行くことになりました。県境をまたぐ不要不急の往来はやめるよう自治体からの要請が続いていますので、市内のキャンプ場です。
当初、無料の隠居岳キャンプ場に行こうかと思いましたが、キャンプサイトが狭いこと、嫁ちゃんの「トイレが綺麗で衛生的だから」という要望で、有料の西海橋オートキャンプ場になりました。
1日目
現地入りしたのは15時頃。受付を済ませてサイトに移動すると、既に何組かがテントを張っていました。前回12月に来た時よりも土地の造成が進んでいるようで、工事車両が通る道が増えていました。
10〜20m 間隔くらいです。これなら三密にならなくて安心。全面フリーサイトなので、広場の真ん中に陣取っても良いはずですが、みなさん海側の柵の近くに設営されていますね。トイレや水場に近いサイト出口横のスペースも人気のようです。
設営
海側の一番奥が空いていたので、こちらに設営することにしました。
スノーピークのアメニティドームの設営は今回が2回目です。前回も、コロナ第3波前の12月に訪れたここ、西海橋オートキャンプ場です。2回目だからスピードアップするかと思いきや…、だらだらと作業をしていたら結局40分以上かかってしまいました。
この日は風もおだやかなので、風上に車を停めてペグダウンは2箇所(側面)を省略しました。前室のタープ化もなし。ポールを刺して立ち上げるのを嫁ちゃんに手伝ってもらいつつ、それでも40分以上かかるかぁ…。15時17分に作業開始して、完成したのは16時頃でした。もっと手際良くできないかな。
その間、キャンプ慣れしてきた嫁ちゃんが手際よく二人分のチェアを組み立て、ミニテーブルを組み立て、バーベキューコンロ(兼焚き火台)を組み立ててくれました。
テント設営後に一服していると、その間にアメドのマットを敷いてくれて、二人分のコットまで組み立ててくれる働きっぷり…。頭が下がります。僕と一緒にキャンプをするまで、ほぼ未経験だったのに逞しくなって…!!
薪割りと火おこし
一服し終わったら、ビール片手に薪割りです。自宅の古い戸棚の扉を外したものをある程度、バラして積んできました。今回持ってきたバーベキューコンロは幅が30cmくらいの小さいタイプですので、そのままでははみ出てしまいます。
このキャンプ場は、最近では珍しい(市内で唯一?)直火OKのキャンプ場なんですが、せっかくコンロがあるのにはみ出させても火の管理が大変です。燃えやすいよう斧で縦に細く裂いて、長いものは途中で叩き割ります。
この斧は以前、ホームセンターで購入したものです。アウトドア用のものではなく園芸コーナーにあった安物。しかし、グリップも滑りにくく、ちゃんとカバーもついていて、手頃なサイズと重さなので気に入っています。
力が入る薪には、斧をキャプテンスタッグのペグハンマーで叩いたら割れてくれました。(Amazon で調べてみると、この商品の取り扱いはもう無いみたいですね。) ペグを叩いたり抜いたりする以外でも地味に使えるなぁ、お主。
とりあえず夕飯分くらいの薪は割り終わったため、火をおこします。…と言っても、とても楽チンです。
合成炭の上に着火剤を置いて、SOTO のマイクロトーチで炙ります。あっという間に大きな炎が出て着火完了。ディスカバリーチャンネルの全裸サバイバル動画を見ていると申し訳なくなるくらい簡単ですね…。
ま、サバイバルが目的じゃないんでこれはこれで良いとしましょう。
ちなみに、このトーチは煙草を吸う時のライターとしても使えるので使っています。常に身につけていると、タグを焼き切ったり、ほつれを焼いて固めたり、何かと便利。
ただし、ターボライターどころじゃない火力が出るので注意も必要です。普通のライターのように風から守るように火元を手を覆うと炎以上の熱で手を火傷しそうになります。炎が出る方向には注意です。 (煙草の着火用の商品じゃないので、そもそもそういう用途にはオススメしませんが…)
独身の頃よくやっていた「割り箸集め」を今回は復活させました。日常的に出る使用済みの割り箸をとっておき、薪として活用する方法です。(方法ってほどでもないけど)
小さいコンロの場合、火加減が難しくなるので、「ちょっと火力を強くしたい」といった時に割り箸のサイズと細さは便利なんですよね。
網の横からササッと差し込むことができますし、火もよくつくし、口に入れるものですので変な薬品が付いている心配もありません。ただ夏場、日常的に割り箸を貯めていると、すすいだ後にしっかり乾燥させておかないと十中八九カビが生えます。
また、今回は嫁ちゃんが百円ショップ「セリア」で見つけてくれた、火吹き棒も初導入。着火剤も炭も豊富で風も良いコンデョションだったので、今回の必要性はさておき、実際に使ってみるとなかなか良い塩梅。
ピンポイントで空気を送ることができて、効率的ですね。荷物が限られるキャンプツーリングの時、もっと小さな炎しか出せないコンロで焚き火をしたい時に重宝しそうです。
10倍くらいの値段するアウトドアブランドから出ている火吹き棒とあんまり変わらない気がします。耐久性が悪くても、110円だもんなぁ…(笑)。
そんなこんなしていると、太陽が夕日に変わってきました。時計を見ると17時。そろそろ夕飯の支度です。
キャンプ飯
今回のニューアイテム、キャプテンスタッグの兵式飯盒です。嫁ちゃんの中で、キャンプと言えばこの飯盒で「丸型ではなく兵式(上から見た時に空豆の形をしているもの)が良い!」とのことで、ホームセンターで購入。初チャレンジです。
日没時刻になりました。飯が炊けるのを待つ間、肉を焼きます。
幅30cmの小さいコンロでも、二人分のおかずなら十分に焼けますね。これ以上小さくなると、火の管理が難しくなりそうです。(薪を使わず合成炭だけと割り切って使えば何とかなるかな?)
我が家の場合は食後の暖房用焚き火台も兼ねているので、このサイズに落ち着きました。
嫁ちゃんアイディアで、今回はトウモロコシに串焼きもあります。カットしたチーズにベーコンを巻いてくれました。うまそー!
カリッと焼けたベーコンに、トロトロに溶けたチーズが絡んでビールが進みます(笑)。
ソロキャンプの時はこういうのを食べること自体想像してなかった…。
直火で焼く肉もたまりませんね〜。
飯も良い感じに炊き上がりました。嫁ちゃんの初チャレンジはほぼほぼ成功のようです。底がちょっと焦げちゃったようですが、前に弟と行ったキャンプの時にドヤ顔で作った僕の炊飯より上手くできてる…。もうキャンプ飯に関しては嫁ちゃんの方が進化しているようです。
「蒸らしの時さかまさまにすべきだったー!」と、次回への改善点も見つけた様子。僕も兵式飯盒なんて、小学校の野外活動以来だから全然ノウハウがありません。そっち方面は任せても大丈夫そうだな! がんばって僕に上手いメシを食わせて!
ランタン
そうそう。今回は、新しく買ったランタンも初投入しました。
これまではジェントスのエクスプローラーを愛用していて、電池の液漏れからの接触不良で処分した後、中華製の安い LED ランタンをいくつか試していました。ただ、使い勝手や電池の持ち、耐久性等々…いまひとつしっくり来ないものばかり。結局は安心の有名メーカー製品ということか。
嫁ちゃんとのキャンプの頻度もそれなりに多いので、お小遣いで「光関係」を一新しました。今回持参したのは、以下のものです。最後の以外はすべて新品購入。
- キャプテンスタッグ ガスランタン UF-19 (ガスランタンお試し用)
- ジェントス エクスプローラー EX-109D (二人キャンプ用メイン)
- ジェントス エクスプローラー EX-136S (ソロキャンツー用メイン)
- ジェントス ヘッドライト CP-095D (ソロキャンツー用)
- yIFeNG ハンディライト (以前、ジェントス『閃』の代替で購入していたもの)
ソロ用に購入したものも含め、とりあえず全部持参。個々のレビューはまた別の記事で書くとして…まずはガスランタンです。
キャプテンスタッグ ガスランタン UT-19
SOTO のレギュラーランタン ST-260 やコールマンのメインで使えそうなランタンが欲しかったんですが、ガスランタンは初めての購入です。手軽に試してみるという意味合いでキャプテンスタッグの小さな UF-19 を購入しました。
このタイプであれば、スノピのノクターンがオシャレで形も好きだったんですがね…価格差で挫折しました(笑)。キャプスタは3,300円(購入時)、スノピは7,000円ですもんね。
結論から申し上げると照明として期待しない方がいいです。明るくないです。ホヤもないですし、ろうそくの炎とあまり変わらない程度で、真っ暗闇の中、半径2、30センチ範囲において最低限の視界を確保するくらいの光量です。
でも、そんな事は買う前から分かってました。
LED とは満足度が違う!
ゆらゆらと小さな火が揺れているだけなのに、眺めていると、ガラス瓶の中に小さな宇宙が広がるような感覚になります。
お手軽さも満足だし、レトロなガラス形状も味があるし、なかなかの満足度です。(自宅でリモートワークしている時もデスクに置いて楽しんでますね)
小さくても火は火なので注意が必要ですが、テントの中で使ってみても良い雰囲気でした。暗さに目が慣れてきたら、写真よりも回りがもうちょっと明るく見えます。
また、テントのまわりの誘導灯みたいな使い方もしてみました。画面中央から左下にあるのがガスランタンです。なかなかかわいい。
近くに大きな光源があると存在感が皆無になるけど、暗闇の中にポツンとあると存在感が出るようです。キャンプツーリングで焚き火装備も持っていけない時、これ一つあれば心が安らぎそうです。
実用面ばかりおっかけてキャンプギアを選んでいたので、こういうアイテムを手に入れた時の心のほっこり感は自分でも意外な発見でした。ほくほく。
ジェントス エクスプローラー EX-136S
奥に写っているのは、キャンプツーリング時にメイン使い用に購入したジェントス エクスプローラー EX-136S です。コンパクトで軽いながら、一人用テントでは十分な光量です。単3電池で使えるのも嬉しく、充電池運用しています。
充電池が使える=電池を気にすることなく使える、ということから、自宅でも読書灯として・夜のちょっとした明かりとしても使っています。
ジェントス エクスプローラー EX-109D
大きくなったテントの室内灯・メインのランタンとしては、ジェントス エクスプローラー EX-109D を使いました。
これは、元々持っていたエクスプローラー(型番は忘れた。360ルーメンくらい?)と同じサイズのようだったので、もっぱら二人キャンプ用のメインランタンとして購入。単1電池で1000ルーメンです。購入時3,480円。
上の写真は寝室内にぶら下げた状態で外から撮影した様子です。十分明るい。
元々のエクスプローラーが5、6000円したので、性能は格段に上がって価格はめちゃくちゃ安くなっていますね。
260cm 四方の寝室なら1灯で十分すぎるくらいです。
最初は、ホヤのついたガスランタンをメインに〜と考えていましたが、使い勝手や我が家のキャンプスタイルを考えると、今回の「EX-109D をメインにして、プラスα」構成で落ち着きそうです。古い中華製 LED ランタンを処分できそうです。
また、色々と欲が出てきたらガスランタンやオイルランタンも挑戦しようと思います。
2日目
日の出
朝7時過ぎ、トイレに起きたらちょうど朝日が登ってくるところでした。
陽が登る前ですので、辺りは朝露でびしょびしょです。前日の朝まで雨が降っていたので、その分湿気も多そうです。嫁ちゃんが「夜に雨が降ったの?」と聞いてくるレベルでびしゃびしゃ。
アメド(テント)は、フライシートがなぜか地面から10〜15cmほど上までしかありません。下の写真の、地面すれすれに見えている茶色の部分はインナーテント(寝室)です。なんでだ。
スカート(フライシートが地面に接する部分)がないので、外気が入ってくるわ、入ってこなくとも地面付近はシングルウォールテントと同じ条件だわ、結果的に室内の下の方、つまり寝たり荷物を置いたりする寝室下部側面はびしょびしょです。直接的な外気温との差による結露だけではなく、フライシートから落ちてくる水滴もありダブルパンチ。
なんでこんな設計になっているかは分かりません。せっかく二重構造なのに…。スカートを自作している人はいるようですが、この設計の理由はよく分かりませんでした。テントはまだしも、室内のシュラフが濡れるのは大変なんですよねー。
朝ごはん・撤収
朝日を拝んだ後、二度寝している間に嫁ちゃんが朝食を作ってくれました。母からクリスマスプレゼントとして貰ったコールマンのホットサンドメーカーでホットサンド。
ランタンのロゴマークがかわいい。あたたかなコーヒーまで準備してくれていました。寝ている間にご飯が食べられる幸せ…。
ゆっくり二度寝が出来て、そんなに寒くもなく、美味しい朝食もあって、快適な朝でした。
さて、去年の秋頃からちまちまと装備の入れ替え、買い足しを含めて装備を拡充してきたわけですが、キャンプ用具の量が多くなってきてしまいました。
嫁ちゃんと二人キャンプをしてスタイルも目的も様変りしてきた我が家のキャンプ。「本当に良いものを少しだけ持つ」に行き着く過程として「少々悪かろうが色々試してみる」段階という過渡期ではありますが、快適になればなるほど設営・撤収のコストも増えていきます。
毎回、タープを張る前に気力が折れてしまいます。
僕も嫁ちゃんも元来、面倒くさがり屋なのでできるだけそこのところのコストは下げたいものです。(今回は嫁ちゃんばかり働いてた気がする…)
コールマンのカーゴキャリアやシュラフなど、まだブログに書けていないものもたくさん買っちゃっているし、そろそろキャンプ用具の整理を本気でやらないと、「気軽にキャンプに出掛ける」ができなくなってしまいそうです…。