幼い頃からお世話になっている「牧のうどん」。たまに全国ネットのテレビで「九州のうどん」として紹介されていますね。
昔、祖父母の家が糸島の加布里にあったこともあり、加布里本店や佐世保から糸島へのアクセスの途中にある伊万里店にはよく連れていってもらっていました。そのため、うどんと言うとあのふわふわ柔らか麺の印象で育ってきた僕ですが、牧のうどんも店舗があるエリアが限られているので「福岡のうどん」「九州のうどん」として一くくりにするのは異論もあるようです。
成人した後によく行くのは、佐世保三川内店です。糸島にある牧のうどんの工場からその日のうちに麺を陸送できるエリアでしか店舗展開できないんだとか。一番遠くある店舗の一つが、この三川内店らしいです。
個人的には、もっと佐世保の中心地に近いところに店舗があると嬉しいんだけどな〜。高速を使って30分の距離ですね。
博多バスターミナル店のような特殊な店舗を除いて、古くからある店舗は間取りが大体一緒っていうのも面白いです。たまにどの店舗で食べた時の記憶なのか分からなくなる(笑)。
どの店舗も元気いっぱいのおばちゃんがたくさんいます。
正面入口から入って右手にお手洗い(屋外パターンもあり)。右手の店内中央にレジがあります。さらに右奥が座敷スペース。座敷スペースに出入口があるのは、加布里本店だったかな?
席に着くと、昔からずっと変わらないフォーマットの注文札があります。赤えんぴつが付いているので、食べたいメニューから「柔めん」「中めん」「硬めん」から選んで、数量分の「正」の字を書きます。一杯なら「一」、二杯なら「丁」…という具合です。
水を持ってきてくれる店員さんにそれを渡すと確認され、注文完了。あとは待つだけです。
水はピッチャーがある場合もありますが、大抵の店舗でセルフサービスのウォーターサーバーが入口付近にあります。僕が子供の頃は、ピッチャーがなかった気がします。プラスチック製のグラスは昔から変わってないはず。
テーブルには、割り箸や唐辛子のほか、刻みネギが置いてあります。好きなだけ入れられるので嬉しい。なぜか昔からすり鉢に入ってます。ネギが容器にくっつかないようにするためかな。
この日もそこそこお客さんが入っていましたが、うどんが出てくるのがとても早かったです。嫁ちゃんと二人で「早っ」と言ってしまいました。
僕がオーダーしたのは、「スペシャルうどん(990円)」。名前のとおり、具材がスペシャルです。えび天、牛肉、たまご、とろろ、キムチが入っていて、サイドには山菜、たくわん、カツオと昆布の煮付け。さらに、「かしわ飯」「いなり」「おにぎり」から選べる一皿。(今回はおにぎりを選択)
写真の右奥にあるのは、うどんを頼むと付いてくる「追加スープ」です。このスープを注ぎ足しながらゆっくり食べると、ちまたでよく言われている「(スープを麺が吸って増えて)いつまでも無くならないうどん」の完成です。
スペシャルうどんは増やさなくても、最初からかなりのボリュームです。
牧のうどんのノーマルのスープも大好きですが、このスペシャルうどんのたまご、とろろ、牛肉、キムチの混ざったスープが悪魔的な美味さなんです…。いつも、「ちょっと多いなー!」と思ってても頼んでしまう。そのくらい魅力的です。
2012年頃から突然、唐辛子でお腹を壊すようになったため、キムチの半分以上は嫁ちゃんのお碗にお裾分けします。キムチは好きなのに、ちょっとツラい。
なお、トッピングをばらばらに注文して同じ構成にするとそこそこ割高になってしまうので、スペシャルうどんとして頼んでみんなでシェアするのが吉です。
あと、昔から変わらない圧縮形成されたおにぎりです。これにカツオの煮付けを乗せて食べるのが子供の頃から大好き。
スペシャルうどんには別途、カツオ・昆布の煮付けの皿があるんですが、おにぎりにも標準装備なので2倍食べることができます。なんという俺得システム。
さて、きつねうどん、肉うどん、カレーうどん、ごぼう天…などなど、標準メニューは一通り食べてますが、車で往復1時間かけて食べに行くとなると、自動的にスペシャルうどんを注文してしまいます。もうちょっと気軽に行くことができたら、たまに増えたり減ったりしているメニューにも手を出すんだけど…(笑)
そういえば、いつの間にか「いも天」(さつまいもの天ぷら)が無くなっていました。あの分厚くて硬い衣にスープを浸して食べるのが上手かったのに残念だなー。