2009 年に 13 万円弱をかけて組んだ Core i7 マシン。購入当初は自宅のメインマシンとしてガリガリ稼動させる予定だったが、直後に NEC LaVie Light というネットブックを格安購入してしまい、その手頃さから、後者ばかりを使うようになってしまった。
Core i7 マシンは Faith の BTO。30 歳になるまで使う心算での購入だったので、無駄に派手な LED 電飾やら安定した電源やら、ハードウェアに詳しくないなりにお金をかけてみたんだ。が、2年も経てば、埃をまみれのただのデカい箱と化していた。
電源回りが貧弱な昔の一戸建てに住んでおり、常時電力を消費している水槽がいくつもある部屋だと、なにかを始めようとする以前に、既にコンセントの差し込み口がいっぱいだ。スパゲティになった様々なケーブルに、電源タップのトッピングがある状態。これでは、1200 W 電源に給電を開始した途端、家が燃えちまう。
うかつに電源を入れられる状態でもなかったので、水槽とサーバ回りを整理した。
もともと、環境のバックアップとして Windows XP を入れていた Core i7 マシン。ハードディスクは SATA 1TB (Windows) + IDE 300GB (ブランク) という構成なので、空いていた IDE ディスクに Vine Linux 5.2 x86_64 を入れてみる事にした。
VineLinux をインストールするのは、実に 7 年ぶり。1999 年発売の初代 Apple iMac G3 266MHz にインストールしたバージョン 2.6 PPC 版が初めてだった。登場したばかりの Knoppix で Linux を知り、ハードディスクにインストールして使う Linux としては初めてのディストリビューションが Vine だった。その後、Fedora、Ubuntu、Debian などをメインマシンでのデスクトップ用途として使ってきた。90 年代の Linux を使った事がない世代であるのがちょっぴり悔ましい。
職場で焼いてきた CD-R でセットアップ。anaconda ( グラフィカルインストーラ ) で標準的なインスールを行う。簡単。
インストール後、APT でアップグレードする。最近は、APT ばかりにお世話になっていたので、RPM 環境とは言えど親近感が持てる*1。昔は VinePlus から落とさないと何も入ってなかった気がするが、最近(?)は self-build パッケージなるものがあるらしい。これは面白いアプローチ。ライセンス上問題のあるものは、バイナリパッケージとして提供せずにソースコードの取得からビルド、配置までを一貫して自動化したパッケージのようだ。
ここまでするなら nonfree リポジトリで提供すればいいのになあ、とも思うけど、なるほどとも思った。
self-build な ffmpeg / smplayer / mplayer をインストール。nfs クライアントもしっかり動作しているので、あっさりと NFS サーバの動画を見る事が出来た。動画を開くレスポンスが、やはりネットブックとは比べものにならない程早い。サクサク動く。楽しい。
ただ、フルスクリーンにすると露骨にフレームレートが落ちた。-vo は xv だが、ええと。あ、そういえばビデオドライバを入れていなかった。27 インチの 1920×1050 を標準ドライバだけでしっかり認識/描写していたので、忘れてた。最近のデスクトップ向けディストリは、どこも進んでるなあ。
あれ、こいつグラボ何積んでたっけ? と思いながら、 lsacpi | grep VGA をタイプ。2009年当時、デスクトップ向けの中堅クラスだったボード GeForce 250 GTS だった。奮発して載せたのに、未だその実力を発揮する事なく、PCIExポートと電力ばかりを食ってるボードだ。早速、nVidia のサイトから GeForce 250 GTS 用の x86_64 ドライバをダウンロード。
Ctrl-Meta-BS を押して X を閉じ、root で入る。セットアップスクリプトを実行すると、xorg.conf を設定してくれた。reboot 後、グラボ用の設定ツールが追加される。動画のフルスクリーン再生も問題なく行なえている。
楽しいなあ。明日は何を試してみよう。
*1:といっても、普段は aptitude コマンドなので、apt-get の “-” を打ったり、search したいのに apt-cache とコマンドを変えるのは、あまり頂けない。
※ 2020/07/02 度重なるブログ移転・ブログシステムのアップデートにより崩れた記事を校正。