レンガでロケットストーブを作る

庭先に作ってみたい憧れのレンガ製調理器具といえば、ピザ焼き窯やバーベキュー窯です。憧れではあるものの、そこそこの大きさが必要で、作るための資材が多く、使わない時は邪魔になり、不要になったら解体も大変です。もっと実用的なものを考え、簡単なレンガロケットストーブ(Brick Rocket Stove)を作りたいと思いました。

ロケットストーブは、煙突効果を利用して効率的にものを燃焼させるための炉です。少ない燃料でもたくさんの熱エネルギーを取り出すことができ、高温で燃焼するので出てくる煙や臭いが少ないことも特徴です。

雑草や園芸で出た剪定した枝葉の焼却しながらコーヒーを沸かすのにも使えますし、防災用の調理コンロとしても使えると思います。バーベキューのように炭を使ってそこそこの温度でじんわり加熱する調理には不向きですが、大火力が売りですので、鉄板で焼く肉料理、チャーハン炒めや湯沸かしにはもってこいです。

また、気が変わったら解体して別のもので活用できるようレンガを積むだけで作りたいと思います。コンクリートで接着したりしません。

ホームセンターに行くと、角が丸いミックスレンガが1つ129円とお安くなっていました。3色あります。角が尖っている単色の普通のレンガは1つ140円。隙間なく積めそうですが、何だか味気がありません。モルタルをレンガ状に固めたセメントレンガは1つ74円と最も安かったのですが、これを使うくらいなら基本ブロックで組む方がのちの再利用をしやすそうです。

Blender 上で試しに積んでみて、必要個数と金額を出しました。35個必要で、ミックスレンガだと4,515円。セメントレンガだと2,590円です。

結局、ミックスレンガを購入することにしました。耐熱レンガではないのですが、それほど高い温度にならないので大丈夫だと思います。接着しないので万が一割れたとしても、部分的に取り替えることができます。

まずは1段目。下に敷いている基本ブロックは雑草除けに敷いていたものですので、今回のストーブの構成には入っていません。延焼防止になるかなと思って、その上に作っていっています。

1段目の手前のレンガが焚き口になります。

2段目、3段目をそれぞれ3つずつコの字に積んで、4段目からは写真のように4つずつ積んでいきます。4段目のコツは、手前の白いレンガが焚き口の空間に落ちないよう、ぎりぎりのところでひっかけて積むことです。5段目以上が白いレンガの上に積み重なると安定していきます。

合計で9段積み終えたら完成です。レンガの色ができるだけバラけるようにしながら積みました。

焚き口部分です。一度積んでしまえば自重でしっかりと安定してくれるので、ぐらぐらしたりしません。

上から覗いたところです。古い感じを出すために面取り加工されているレンガですので、密閉具合が少し不安でしたが、問題ないようですね。煙突の開口部は8cm四方です。

このまま鉄板やクッカーを乗せると、穴が塞がって火が消えてしまいます。五徳を準備したいと思います。

先日、コールマンのファイアーディスクソロ用に五徳として使えないかなーっと買ってきた、セリアの棚の支え金具が手元にありました。

針金で固定して三つ脚五徳ぽくしてみました。

煙突に置いてみたら、良い感じで煙が抜けていきそうです。火入れは次回やってみたいと思います。

余談ですが、セリアで売られている110円商品を組み合わせて、小さな激安焚き火台を作ってみました。小枝とかウッドペレットでの使用を想定しています。

上から足つきの丸網、ステンレス製ざる、逆さまにしたスチール製植木鉢スタンド、ステンレスの皿です。〆めて440円。特に最初の3つはびっくりするくらいシンデレラフィットしていて、もうこのためにデザインされたんじゃないかと疑うレベルです。

それぞれは金属製ですが直火にかけることを想定して作られたものではありませんので、使用は自己責任になります。実際に使用するところはまた後日、チャレンジしてみたいと思います。

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