アルミフライパンを焦げ付かせない

先日、キャプテンスタッグのアルミフライパンを購入しました。フッ素加工されたフライパンだとあまり深く考えなくても、食材を焦げ付かせることなく使うことができます。一方、フッ素加工されていないアルミフライパンだと、同じように使うと焦げ付いてしまうことが多いです。「焦げ付き」というのは「焦げて」「くっつく」ことですね。焦げるのは良いけどくっつくのは大変です。

一応、フッ素加工のないアルミやフライパンも焦げ付かないように使うことができます。火加減に気を遣いつつひと手間かける必要がありますが、調理中や洗う時の焦げ付きとの格闘を考えれば楽なものです。

ということで、今日は嫁ちゃんが買ってきてくれたガーリックバター醤油味の鶏肉ソテーを焼いていこうと思います。

調味料付けの鶏肉は、どこのスーパーでも良く売ってある食材ですが、すぐ焦げ付いてしまいそうなイメージですよね。

フライパンとして使うのは、スノーピークのパーソナルクッカーセットの大きい方の蓋です。トレック1400の蓋よりも大きく、フライパンとして使いやすい形状です。

表面はアルマイト加工されていますが、酸化皮膜によって耐腐食性を高めるための加工ですので、フッ素加工のような焦げ付き(くっつきやすさ)対策にはあまり関係がないようです。

結論から言うと、使う前にシーズニング(油ならし)をすればOKです。早速やってみましょう。

バーナーに火をつけて油を垂らします。今回はラードを垂らしました。サラダ油でOKです。

まんべんなく油を行き渡らせて、油から白い煙が出てくるまで熱します。煙が出てきたら、一旦火を止めて冷まします。直接、フライパンを触れるくらいに冷えたらシーズニングは完了です。

バーナーを着火して弱火にして、フライパンの全体にじっくりと熱が行き渡ったことを確認します。油が少ないようであれば追加しておきます。加熱ができたら、鶏肉を乗せます。

できるだけ弱火でじっくり焼くのが失敗しないコツです。鶏肉を同じ場所に置きっぱなしにするのではなく、箸などでつついてくっつかないようにします。(でも、シーズニングをしていればそれほどシビアに見守る必要はないはずです。)

場所を変えながら、何度かひっくり返し、焦げ目がつくまで焼いていきます。十分に中に火が通っているようであれば、少しだけ火力を上げて焦げ目をつけても大丈夫です。

最終的にこんな感じに焼けました。

できるだけ弱火が基本なので、スキレットや焼き網を使って圧倒的な火力のもと一気に焼いていく肉とは違い、抜群に美味しい焼き方ではありません。でも普通に頂くことができるレベルです。アルミフライパン縛りなら十分に合格点です。

さて、肝心のフライパンはどうなっているかというと…

こうやってみると、かなりひどい有様に見えてしまいますね。でも大丈夫。

これは鶏肉の調味料が落ちてフライパン内で焦げているだけです。肉がフライパンにくっつくことはなかったので、とても調理がしやすかったです。また、焦げた調味料が乗っているだけですので、少し水につけて流すだけでほとんどの汚れが落ちました。

食器用洗剤をつけた普通のスポンジで、ご覧のとおり綺麗になりました。たわしの出番はありません。

「焦げ」は出ても「焦げ付き」はしていないので、とてもストレスフリーで調理と洗い物をすることができました。炊飯する時のご飯のこびり付きよりも楽に落とせます。ステンレスのフライパンも同じようにシーズニングしてから使うと、焦げ付きを減らすことができますよー。

なかには焦げ付いて食材がくっついても気にせず、洗う時はたわしでガリガリ洗えばいいという方もいらっしゃるようです。アルマイト加工が台無しになるので、ある程度使い古すまではやめた方がいいと思います。もったいない。

大きな火力で外側だけにサッと火を入れたい調理方法の場合、この方法は使えませんので素直に鉄器や網焼きを用いるべきでしょう。また、温度調整がしづらい場合やシーズニングをしている余裕がない・時短したい・手軽に調理したい場合は、やはりフッ素加工のアルミフライパンを使う方が楽チンです。

我が家の場合は、クッカーの蓋は食器(取り皿)として使うことが多いので、素直にフッ素加工アルミフライパンで調理するのが多いと思います。できるだけ装備を減らしたいソロキャンプの時は今回の方法も使っています。

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