兵式飯盒でオーブン料理に挑戦します。持っているのは、キャプテンスタッグの「M-5545 林間 兵式ハンゴー〈4合炊き〉」です。普段は3合以上の炊飯をすることもなく、そこそこサイズがあるので出番が少なくなりがちになっていました。今回はそのサイズを活かしたオーブン化をやってみます。
オーブン用の網を作る
兵式飯盒をオーブンにする方法はとても簡単で、飯盒本体に網を入れて蓋をして横倒しで使うだけです。本体にぴったり合う網を作りましょう。
百円ショップで売っていた20cm正方形の焼き網がちょうど良さそうでした。
そのままの形は本体に入らないので、半分に分割します。
両端を写真のように曲げて「脚」を作り、はみ出ている針金の端部を綺麗に折り曲げて完成です。
飯盒本体に入れるとこんな感じです。ちょうどいい塩梅。半分にしたもう片方も、スペアとして同じ加工をしておきました。
網を二つ入れたところです。この状態のまま、内蓋と蓋を取りつけることができました。保管時もこの状態でOKみたい。
スーパーで売っている18cmくらいのピザを入れてみました。理想的なおさまり具合ですね。ちなみに、フィッティングのために入れてみただけですので、ピザの包装フィルムは剥いでいません。
焚き火台
今回使うのは、先日購入したばかりのコールマン ファイアーディスク ソロです。コンパクトになる組み立て式の焚き火台やストーブはいくつか持っていますが、コンパクトさを少し犠牲にしつつ、設営と撤収の素早さを限界まで高めたそのスタイルに魅了されて購入してしまいました。
最近は、積載量に限りがあるバイクでのキャンプツーリングには行っていないので、今後はこれがメインになるかもしれません。そのくらい期待のルーキーです。
ただ、デメリットもあります。このファイアーディスクに同梱されている専用の焼き網は、写真のとおりグルッと一周ディスクを覆うようになっていて、一部分だけが申し分程度に開いている形状をしています。写真でいうとロゴが見えている上部のところですね。
この開口部の深さは一番深いところでも4〜5cm程度。一度、上に食材やクッカーを置いてしまったら、正直なところ薪の追加や炭の管理がほとんどできません。専用網の使い勝手の悪さについては、購入前から分かっていたので、後ほど対策したいと思います。
兵式飯盒オーブンでピザを焼く
庭にファイアーディスクを設置して、着火した炭の上に直接飯盒を置きました。
側面の凹みの部分に炭を乗せることができてちょうど良いですね。アルミの飯盒なので熱伝導率は高い一方で、蓄熱性能は低いため、まわりから万遍なく熱を加えられるよう火の調整をしました。
10分ほど加熱をし、火からとりあげてから中を確認することに。蓋を開けると、中から香ばしい匂いがしてきました。
いい具合に焦げ目がついて焼けていました。奥行方向のサイズがちょっと足りなかったようで、手前の部分が垂れかけていますが、うまい具合に底面にくっつくこともなく焼けていました。
3枚ほど焼いて食べましたが、どれも上手く焼けていました。手軽ですぐに出来て美味しいので、キャンプ場でやっても楽しそうです。
ピザができるということは、食パンに具材を乗せたトーストも作れそう。また、サイズは制限されるものの、小さな耐熱皿を用意すればグラタンなんかも作れるかもしれません。夢が広がりますね!
ファイアーディスクの網問題
さて、大人二人分の夕食としてはまだまだ足りないので、起こした火でバーベキューをしていきたいと思います。そので登場するのがコイツです。
百円ショップで110円で売っていた、スチール製の植木鉢スタンドです。たしかセリアで購入しました。これを焚き火台の上に置きました。
本来は名前のとおり、植木鉢のスタンドですので直火に投入することは自己責任となります。熱で変形して事故が発生する可能性があります。
Amazon を見てみると、ファイアーディスク専用の五徳が何種類も販売されています。コールマンではなくサーディパーティー製ばかりです。3,200円で購入した焚き火台に、2,000円弱から3,000円くらいする五徳を購入するのには気が引けたため、ケチッてしまいました。
表面のコーティング・塗料などが焼き切れてしまうよう、じっくりと火を入れた後、百円ショップの焼き網を乗せると良い感じになりました。
薪や炭の管理もしやすい高さで、焼き面が火から通すぎることもなく、ジャストサイズの高さです。強いて言えば、もう少し幅があれば良かったかな? それでも安定していました。
スノーピークのパーソナルクッカーセットの小を置いてみました。納まりがいいです。実は、ほかに何種類も五徳として代用できそうなものを準備していましたが、これで十分だったようです。需要がありそうでしたら、他のもレビューしてみたいと思います。
焚き火を終えた後のファイアーディスクの様子です。一回の使用で光沢具合がなくなってしまいました。僕は全然気にせずにガンガン使って行こうと考えるタイプですが、気になる方はバーベキューのアルミホイルを被せて大切に使ってるようです。
今回は自宅の庭だったので、綺麗に洗って乾かしてから収納しましたが、それでも楽チンでした。組み立て箇所がないだけで掃除も撤収もほんとに簡単です。水場がない場所では、冷めたらゴミ袋に突っ込んで収納ケースに入れて帰宅しても良さそうです。鋭利なカドがないので安心して袋詰めできます。