佐世保の中心地にある「旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館(佐世保市民ホール)」と「旧佐世保水交社(海上自衛隊佐世保資料館・セイルタワー)」に行ってきました。
凱旋記念館
佐世保みなとインターのすぐそばにある大正時代の海軍の建物で、第一次世界大戦の戦勝を記念して建てられました。1923年の開館から今年で101年です。現在は市民ホールとしても使われています。
内部はこんな感じです。国登録の有形文化財や日本遺産の構成建築物でありながら、市民ホールとしても使われていることもあって、中ではフリーマーケットイベントをやっていました。
中に入るのは子供の頃以来ですのであまり覚えていませんでしたが、改修のおかげで綺麗になってました。(改修前の写真はこちらで見れます)
嫁ちゃんが200円だと思って買った手作りクッキーが、実は1,200円もする商品で、お会計の後にちょっと凹んでました(笑)。
旧佐世保水交社
凱旋記念館のすぐそばにある海上自衛隊佐世保資料館に移動しました。旧海軍将校の祖父が存命中に、一緒に訪ずれて以来の来館です。嫁ちゃんは初めてです。
この資料館は呉の資料館に次いで、2番目に大きな資料館らしいです。奥のビルの形を帆に見立てて、セイルタワーと言う愛称があります。
手前にある六角形の櫓を持つ部分は、奥のビルの作りとは明らかに違います。この部分は、同じ場所に建っていた旧佐世保水交社の建物の形を模しています。水交社とは旧海軍の将校たちの親睦団体です。イベントをやったり、研究会をやったりしていたそうです。
僕はこの建物のすぐ隣にある保育園出身なので、このセイルタワーが建てられる以前の水交社の風貌をおぼろげながら覚えています。セイルタワーは1997年に建てられました。
以前の水交社の写真が出てこないかとネットで検索しましたが、古い白黒写真しか出てきません。90年代半ばまで古い水交社が残っていたんですが、海軍関係の史跡の価値を重要視していなかった時代でしたので、古いまま活用されていなかったのかもしれません。
セイルタワーの中はとっても近代的で見晴しがいいです。入場は無料です。
最上階の展示フロアまでエレベーターで登ってから、各フロアを見学しながら降りていきます。海軍史を上層階から順を追って見学できます。
展示物の一部は撮影が禁止されています。すさまじい量の艦艇模型が展示してあります。海軍創設期の帆船から最新の自衛隊の護衛艦まで、数百規模の模型を見ることができます。
もちろん、模型だけではなく現物の展示や、映像資料など、見応え抜群です。しっかり見てまわると1時間以上かかりそうです。
護衛艦を操船して佐世保港に出入りするシミュレーターもありました。G29(ハンコン)の中央に「桜に錨」マークがあるのが微笑ましい!
僕も嫁ちゃんもチャレンジしてみましたが、結構難しかったです。実際の佐世保港よりもはるかにカーフェリーの往来が激しい設定になっていました。
魚雷の実物大模型。
護守印の一覧。
売店で自衛隊グッズを購入できるし、空調が効いていて天候も関係なく楽しむことができ、極めつけは無料なので、遠方から旅行に来た方にもオススメできるスポットです。