キャンプやアウトドア用に作られた調理器具よりも、安く大量生産された調理器具の方がコスパ・使いやすさ共に勝る場合があります。フライパンが良い例で、ホームセンターや百円ショップで数百円で売られているフッ素加工された家庭用アルミフライパンが最強だと思います。
普段使いを想定しているので厚みがあって頑丈で、フッ素加工が剥がれてきたら買い換えるのも簡単です。
学生時代から使っていた小さめのフライパンが、引っ越しの時から開けていなかった段ボール箱から発掘されました。以前の記事でチャーハンを炒めていたフライパンです。
20年前のものなので記憶はさだかではありませんが、こいつも数百円で購入したものです。さすがにこれだけ酷使すると、フッ素加工がボロボロに剥がれて、底は炭だらけになってしまっていたので、このチャーハンの調理を最後に御役御免とさせてもらいました。使いやすいサイズと形だったんですけどねー。
今はダイソーで220円や330円の小さなアルミフライパンが売ってあるので、キャンプもそれで十分な感じがしています。(220円の方は2つ持ってます)
デメリットは柄が折れない(収納するためにコンパクトにできない)点ですが、同じく柄が取り外しできないホットサンドメーカーなんてものもあって、それをキャンプ場に持っていくわけですので、柄の収納性の良し悪しは決め手にはならないと思いました。
とは言うものの、キャプテンスタッグより安くて良い評判のフッ素加工アルミフライパンが出ているので、試しに買ってみることにしました。Amazon での購入時は税込1,300円でした。
14日に届いたので、前回記事で炊いた白飯のおかずを作りたいと思います。おかずと言っても、目玉焼きとソーセージです。
フッ素加工されているので、まったくくっつきません。念の為、油をひいて調理をしていますが、新品だと油すらなくてもくっつかないかもしれないです。
調理し終わった後の鍋の表面です。水滴のように見えるのは、すべて油です。卵の白身に良い具合い焦げ目がつきましたが、くっつきませんでした。
キャンプ場で使うことを想定して、ウェットティッシュで拭いてみると、すぐにでも別の料理に使えそうなくらい綺麗になりました。
この後、洗剤とスポンジで洗い直しましたが、ストレスフリーでとても楽ですね。
百均のアルミフライパンと比べた時のメリットは、
- キャンプ飯一人分を調理可能な絶妙なサイズ感
- 折れて収納がしやすい柄
- 他のクッカーとスタッキングしやすい縁の立ち上がり具合
といったところでしょうか。
フッ素加工されたキャンプ用調理器具は、ダイソーの1.5合炊きメスティンとハーフサイズのホットサンドメーカーの2つを持っています。前者はフライパンとしては板厚が薄すぎますし、後者は焼く面の形状が特殊すぎます。やっぱりフライパンの形をしてくれているととても使いやすいですね。
大火力の焚き火に突っ込む場合は、鉄のスキレットみたいなのが良さそうですが、バーナーや固形燃料、アルストなんかでちょっとした炒めものをするのにはもってこいと感じました。
冒頭の意見「家庭用に大量生産された安いフッ素加工アルミフライパン最強」というのは変わっていませんが、このキャプスタのアルミフライパンはあるに越したことはないという印象です。クッカーの蓋で焦げつかないようおそるおそる調理する時の気疲れと焦げた後の片付けから、確実に開放されます。