フナムシを保護しました

仕事終わりに嫁ちゃんと弟と3人で釣りに行きました。自宅に帰って夕食を食べてほっこりしていると、リビングに仮置きしていた釣具の上にフナムシがいました。釣具の中に紛れ込んでいることに気付かず、そのまま持って帰ってきたみたいです。

網で捕まえて、ダイワの釣りバケツの中に入れました。ファスナー式だし、普通のプラスチックの虫カゴより使いやすいです。先日からこの釣りバケツはカエルを入れてみたり…と、釣り場以外でも大活躍です。

気付いたのが23時過ぎ。もうお酒も入ってしまっているため、海まで行って返してやることができません。仕方なく、今夜は我が家で一泊させることにしました。

釣り場ではよく見かけるフナムシくん。

見た目がちょっと気持ち悪いのと、素肌の手足にソワソワッと這われた時の感触がヒィイイイなのを除けば、基本的には人畜無害です。むやみに殺してはいけません。

ケース内のフナムシはむしろ可愛く感じられました。目つきや動きが水槽内で飼っているエビのような感じがします。個人的には、ムカデやカマキリ、蛾なんかよりもよっぽど愛嬌があるように見えます。

海の近くにしか生息していないので、水場が必要かなと思って豆腐の容器に真水を入れて与えてみました。

すると、いそいそと容器の上に登っていき、少し水を触れた後、考え込むように動きが止まってしまいました。

この時に調べてみて初めて知ったのですが、フナムシは陸上に居る時は呼吸しないそうです。海水を脚の一部から吸い上げて、エラのような器官で海水に含まれる酸素を取り込んで排出しているそうです。魚でも普通の虫でもないスゴい呼吸方法です。どおりで波打ち際でしか生きられないわけです。

呼吸するのに海水が必要ということは、真水を与えても上手く呼吸できないかもしれません。自宅ではすぐに海水を調達できませんので、とりあえず3パーセントの食塩水を作って与えてあげました。

また、嫁ちゃんが小さくちぎったちくわを与えると、ハムハムと食べ始めました。

寝るまでに与えた食塩水で呼吸しているところを観察できたら安心だったんですが、ちくわに貼りついたままハムハムが止まりません。かわいい。

結局、呼吸しているところを見ることなく就寝しました。

翌朝、釣りバケツの中を確認してみると…

元気な姿でこちらを見ていました。弱っている様子は微塵もありません。

それどころか、ちくわの破片はほとんどなくなり、糞のようなものがたくさん落ちています。とても快適な空間だったようで何よりです。

一晩経っても元気そうでしたので、呼吸は塩水でできたのか、それとも一日くらい呼吸しなくても平気なのか…いずれにしても、海に返すまでは大丈夫そうです。

その後、釣りバケツに入れられたまま海へ向かいました。

他のフナムシがたくさん住んでいる岸壁にリリース。

元気よく去っていきました。

ちなみに、フナムシを食べた方によると味はマズいらしいです。オオグソクムシは可食部がエビのようで、それなりに食べれそうです。

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