引っ越し先が光インターネット回線のサポート範囲外で、回線を引っぱってくる工事が可能かどうかも不明な状況で、引っ越しまで1ヶ月を切りました。リモートワークで仕事をしているので、自宅インターネット環境がないのは致命的です。
光回線がなければ衛星回線があるじゃない!
ということで、兼ねてから地方ネットインフラの救世主として期待していたスペースX社の Starlink を注文しました。
公式サイトでアカウントを作成後、アンテナを注文して待つだけで届きました。新居の引き渡しまでに使えるかを見極めたいので、さっそくテストしていきます。
スタンド付きアンテナとルーターのセットで、そこそこ大きい箱で届きます。アメリカから国際便で届きました。
アンテナ本体とスタンド部分です。初期の Starlink では円形アンテナだったようですが、今はこの長方形タイプになっているようです。
アンテナやルーターには埃や小傷がたくさんありました。中古品のようです。簡単な清掃もしてなさそう。1ヶ月以内であれば返品可能なようなので、それで送り返されたハードウェアをそのまま送ってきているようです。
インターネット回線の ONU なんかも中古品が送られてくることがありますが、ハードウェア料金は無料のはず。アンテナ・ルーターの代金を払った上で中古品を送ってくるというのは、なかなか国内企業には出来ないビジネスですね。ま、インターネットが問題なく繋がれば良いんですけどね。
アンテナの設置、ルーターの設置、配線、アプリでの設定はさすがといったところか、かなり簡潔な手順ででき、技術についての知識がなくてもセットアップできるようになっています。
試しに室内の北側の窓際に設置してみました。さすがに障害物が多すぎるのか、衛星とちゃんと通信ができません。やはり開けた屋外じゃないと無理のよう。
2階玄関の手すり部分にすのこを固定し、アンテナをくくりつけて配線をしました。ちょっと無様ですが引っ越しまでの仮設置ですので辛抱です。
起動してから数分で通信が安定してきて、Wi-Fi 経由で 150 Mbps 程度出るようになりました。この家で契約している光回線が有線で 700 Mbps くらい出ているので、かなりのスペックダウンにはなりますが…僕が仕事でビデオ通話しながら、別室で嫁ちゃんがストリーミング動画を見るくらいは耐えれそうな感じです。
完全に開けた場所という訳ではないので、たまに衛星とのリンクが切れることがありますが、切れても1分以内には回復しているようです。まぁ及第点かな。背に腹は代えられないし、個人レベルで導入できる衛星通信網を作ってくれたイーロン・マスクには感謝しかないですね。
さて、
インターネット回線というのは、水道、電気に次ぐ重要インフラになっていると思っていましたが、今回の新居選びで住宅メーカー・不動産屋とやりとりして、未だに二の次三の次になっているのだなと実感しました。テレビのアンテナ線工事は勧めてくるのに、ネットの工事は提案なし。
一般のご家庭ではモバイル通信さえできれば良いので、光回線は不要…?いやいや。みなさん家庭の Wi-Fi だって使うし、Netflix も U-NEXT も Hulu も観るでしょう。
私がお世話になっているところが、たまたまそういう対応なのかもしれませんが、ネット環境は新居に求めるこだわりポイントの上位にあってもおかしくなさそうだと考えています。