前回、ハスラーにスノーピークのカッティングステッカーを貼りました。思った以上に良い仕上りになりました。そうなるとオリジナルのカッティングステッカーを作りたくなるのが人の性…。ということで、カッティングマシンを購入しました。
Roland STIKA SV-8
ちょっと調べたところ、趣味利用で使われているカッティングマシンの有名なものに Roland 社の STIKA というものがあるらしく、ネット情報も互換品もたくさんありそうだったのでコレに決めました。
仕事で造船用の NC 切断(鉄板を切断する機械)用のデータ処理をやったりしてますが、それのミニバージョンみたいな感じでしょうかね。
一番安いモデルの SV-8 の最大のカットサイズは 160mm × 1000mm。ワゴン車の車体側面にデカデカと貼られた社名ステッカーでも作れるサイズなので、趣味用途には十分です。
試し切り
DVD-ROM が同梱されているので、手元の Windows 10 に SV-8 のドライバをインストールし、CutStudio という Roland 製ソフトを入れます。この CutStudio でデザインしてカットするらしい。また、Adobe Illustrator 用のプラグインもあるようです。
試しに、CutStudio を起動してネットでダウンロードしてきた適当な画像をインポートし、枠線の抽出後、シートをセットしました。
通常のインクジェットプリンタは本体の奥から手前に印刷されたものが出てくるので、初めは奥の方からシートを入れようとしていましたが、手前から奥に差し込むのが正解みたいです。(説明書読め)
シートは手前から差し込んで、本体の左右にある線に合わせます。左右どちらかが合わなければシートが傾いている証拠。右にあるストッパーを解除して傾きを微調整します。
あとは普通のプリンタと同じように CutStudio から「カット」をすると、シートを前後させながらカッターがガリガリ切ってくれます。とても便利やぁ…。
カットが終わったら、ステッカーの不要な部分をピンセットで剥がして、アプリケーションシート(転写シート)を貼りつけて完成。
こんなんが出来ました! 面白い…(笑)
割と細かな形状もカットできますね。ただ、顔のパーツや指などの接着面が小さな部分が多いと、不要な部分を剥ぎ取る作業の時に一緒にくっついてきて難儀しました。今後デザインする時の参考になります。
ハスラーの給油口
いくつかカットのテストをしてみて、だいぶ傾向が分かってきたので、ハスラーの給油口のカバーに貼るステッカーを作ってみたいと思います。
ステッカー作成
元となるデータを作ります。ハスラーの給油口のカバーは 203mm × 163mm で角が R=35mm らしいです。
上のような画像を Photshop で作成し、 EPS 形式で保存して CutStudio に読み込ませようとしましたが上手く行かず。EPS 経由だとベクタのまま取り込めると思ったのに、原因不明のままあまり調べませんでした。(todo: 後で調べる)
結局、Illustrator を持っているので、イラレ本体と SV-8 のイラレプラグインをインストールしてカットしました。今回のためにイラレをインストールしたんですが、プロダクトキーを紛失してしまって30日間の無料体験期間突入です…。うーむ。メインはあくまでも Linux なので、Linux は蚊帳の外である CC への切り替えタイミングを失なっていましたが、本格的に考えた方がいいかなぁ。Lightroom も使いたいし。
CutStudio はその上でガリガリとデザインをするほど高機能ではないですが、初心者には使い易そうで好感触。ただ、インポート形式が JPEG/BMP/EPS と、PNG やベクタデータに対応していないのは、今のご時世もったいないところです。CutStudio は Windows 9x 時代からあるみたいなので、Windows 10 でも使えてるだけマシなのかな。願わくば、SVG や AI 形式もサポートしてもらいたいですねー。
SVG をサポートしていれば、Inkspace を練習する良い機会になりそうだけど。
カットが済み、不要な部分をピンセットで取り除き、アプリケーションシートを貼って完成。ステッカーも台紙も白色なので、分かりやすいよう透かして写真を撮りました。
今回利用したのは「中期用屋外耐候4年カッティング用シート (200mm×10m ステカ SV-8 サイズ, 白)」という商品。一応、4年持つやつらしいけど、さてどのくらい持つもんなのかなー。
車体に転写
平日なので夜間作業です。嫁ちゃんに照明係をお願いして作業スタート。まず、貼り付ける給油口カバーのホコリを丁寧に拭いて綺麗にします。本来であれば、明るい晴れた日に洗剤で脱脂→乾燥させてから貼るのがベストだと思いますが、テストも兼ねているのでとりあえず省略。
作成したステッカーの台紙を剥がして、ステッカー部分とアプリケーションシート(透明の転写シート)だけにします。
位置を合わせながら、気泡ができるだけ入らないよう車体に貼りつけます。
指でぐいぐい押して、ステッカーを車体に密着させます。あらかた擦ったら、今度はステッカーが剥がれないように注意しながら、アプリケーションシートだけを剥がしていきます。
広い面部分はどうしても気泡が入りやすいので、カッターナイフで小さな穴を開けて空気を逃がします。カッターがなかったので嫁ちゃんが指でグイグイしてました。
ひとまず貼り付け完了です。ここまでの作業時間は3分。暗いと雰囲気が分かりづらいですねっ…。
明るい場所に移動して撮り直してみました。
イメージどおりの仕上がりで、とりあえず満足しました。今回のステッカーは自己主張しすぎず、ちょうど良い収まり具合。車体は良い天気の時はめちゃくちゃ熱くなるし、紫外線にも風雨にも耐えてくれないといけません。どのくらい持つかは様子見していきたいと思います。
この STIKA SV-8 は、Tシャツのアイロンプリントシートのカットにも使えるみたいなので色々遊べそうです。僕も変なTシャツを作りたいな〜。