総選挙があって、円安にシフトし初めた2012年12月にソニーのVAIO Zシリーズを購入しました。Ubuntu 12.10 をインストールして1ヶ月ほど使ってみたので、そろそろレビューを書いておきます。
なぜVAIOなのか
2012年の初めの頃まで、NECのLaVie LightにUbuntuを入れて普段使いしていたのですが、さすがにスペックがキツくなってきたのを理由に、マウスコンピューターのBTOラップトップを購入しました。Intel Core i5、メモリ 8GB とそこそこのスペックのマシンでお値段は4万円程度したのですが、手にした際に色々と問題があった為、半年ほどで弟に譲りました。
そこからの教訓か、「少々値段が高くなってもちゃんと使えるマシンを」という考えが出てきて、国内メーカーのBTOできるラップトップを視野に入れて検討していました。
先日、英語配列キーボードに脳内ドライバを切り替えたこともあって、BTO項目に最初から英語配列キーボードが選択できるものに搾ると、ソニーのVAIOか、アップルのMac Book Pro /Air くらいしか選択肢がありませんでした。他のメーカーももっと気合を入れて探せば、英語配列キーボードを選択できるのかもしれませんが、VAIOは初めてじゃないし、Zシリーズの評判もなかなか良かったので、VAIOに決めました。
VAIO Z シリーズ自体の素晴しさについては、他のレビューサイトをご覧ください。薄いし高性能だし、サクサク動いて快適ですよ!
日本の大手メーカーという不安
Linuxユーザーにとって、日本の大手メーカー製のコンピュータを購入する際に悩ましいのが、ハードウェアに独自の機能を盛り込んでしまう点です。個人的な意見ですが、日本の大手メーカーは市場に媚びすぎている感じがします。高性能な良いハードウェアを作る力は持っていますので、ユーザに媚びるとハードウェアは余計にガラパゴス化してしまいます。結果、Windowsでしか使えないようなハードウェアを平気で作ってしまいます。まあ勝てば官軍、Windowsで動けば商売的にはそれで良いんでしょうが、日本のコンピュータ産業はMicrosoftと心中でもする気なのかなあ、と一抹の不安もあります。
ただ、この不安も杞憂だった事をこのレビューで書けそうです。
カスタマイズ・オーダー
前述の不安もあって、ハードウェアをカスタマイズする際には、半ば賭けのような気分でした。私が行なったカスタマイズは次のとおりです。
- CPUを選択できる中で最も高性能な Intel® Core™ i7-3612QM CPU @ 2.10GHz ハイパースレッド 8 コアに変更
- メモリを選択できる中で最大の 8 GB に変更
- キーボードを日本語配列から英語配列に変更し、バックライトも追加で装備
- 内蔵ディスクは標準の SSD 64 GB × 2基、ハードウェア RAID 0 構成のまま。ストレージはNASに8TBほど持っているので、端末側にはそんなに必要ありませんでした。
- ディスプレイを 1920×1080 フル HD に変更。
- WiFiデバイスをMIMO3x3に変更、無線WANはなし。
- Bluetooth搭載、指紋認証はなし、Power Dockや拡張バッテリーはなし。