極小ビットマップフォントについて

小学校の頃から、漢字 Talk に標準添付されていた “Osaka” や “平成明朝” といったフォントに慣れ親しんでいたので、初めて Windows を使った時に表示されていた MS フォントには、何か違和感を覚えた記憶があります。
今となっては、人生で一番長い事見ている「 MS フォント」でないと、しっくり来なくなりました。

Windows の日本語版に標準添付されているMSゴシック、MS明朝は、株式会社リコーがデザインしたもので、TrueTypeフォントデータに加え、ビットマップフォント領域も備えています。

ビットマップとアンチエイリアス処理をかける事の出来る TrueType。小さなフォントを表示する場合、どちらが可読性が高いかという議論は、賛否が分かれるところだと思います。

好みの問題にもなってきますが、自分は「ビットマップフォントで可読性がある程度維持できる最小のフォント」を好んで使っています。広大な解像度を持つディスプレイに、無駄に小さなフォントを敷き詰めるのはナンセンスだと思いますが・・・。

ただ、自分のネットブックのディスプレイ解像度は 1024×600 です。1年ほど前に購入した EXILIM ケータイが解像度 800×480 なので、表示出来る情報量も携帯電話に毛が生えた程度とも言えますね。

こういう場合、小さなフォントが役に立ちます。ネットブックは、プリインストールされていた Windows をぷち消して Ubuntu を入れていますが、日本語環境のリポジトリに、既にナガ10フォントが入っていました。東風ゴシック/明朝のビットマップ領域にナガ10を詰め込んだものらしいです。以前は自分でコンパイルしていましたが、aptでさくっと入りました。すごく愛用しています。

以下、小さな日本語ビットマップフォントの感想です。

ナガ10

10×10ドットの漢字フォント。上記のように、ネットブックの Ubuntu では至るところで利用しています。Windows 用の TrueType フォントとしてコンバートしたら、ビットマップとして表示するフォントサイズが7.5になってしまいました。フォントサイズとして小数をサポートしている Windows アプリケーションは少なく(Windows標準のフォント選択ダイアログがそもそも整数値でしかサイズを入力できない!)、Windows では滅多に出番がありません。

k12x10

12×10ドットの漢字フォント。横幅がちょっとだけ長いので、アルファベットの可読性が非常に高くてコーディングにうってつけです。漢字も問題なく読めるレベルですが、美しさという意味ではいまひとつかもしれません。(もっとも極小フォントに美しさを求めるのはナンセンスですが)アルファベットが中心であり、行方向がコンパクトである為、冗長なソースコードに最適だと思います。私は VisualStudio でエディタのフォントとして使わせてもらっています。

美咲ゴシック

8×8ドットの漢字フォント。このフォントも含めて、文字毎の余白もドット数にカウントされている場合が多いので、実質、7×7ドットで漢字を表現しています。普通のディスプレイで常用するには目が疲れそうですが、前後の文脈などからの推測も脳内で働き、意外と普通に読めます。同じサイズの美咲明朝はちょっとご ちゃごちゃしててツラいかもしれないですが、この限られたドット数でこれだけの表現が出来るのは凄いと思いました。

k6x7

6×8ドットの漢字フォント。パッと見、何が書いてあるか分からないほどゴチャゴチャしていますが、脳内補完レベルゲージを最大に上げてみるとちゃんと読めたりする奇跡のフォントです。これの作者の人の限界に挑むその姿勢は大好き。画素数が限られたグラフィックLCD液晶に表示させる日本語フォントとして、利用が期待できます。

上に掲載した漢字フォントは、どれも日常生活において困らない水準の漢字までサポートしているようです。

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